「ディスクレス不可」とか「プロダクトコード」って何なのさ?

ときどき「ディスクを入れていないとプレイできない」とか「プロダクトコードを入力しないとプレイできない」みたいな作品ってありますよね。

あのクソ面倒なやつに一体どういう意味があるのか、という解説記事です。

大体不正コピー対策

エロゲはデータです。0と1の組み合わせのアレで、簡単にコピーできてしまうという性質があります。選んでCtrlキーを押しながらCキーを押して、別の場所でCtrlキーを押しながらVキーを押すだけ。

たとえばここに普通に買ったエロゲがあります。5000円でした。ではこのエロゲのコピーを1000円で友達10人に売ってみたらどうなるでしょう。なんと10000円になります。やったぜ大儲けだ!

5000円のエロゲを11人がプレイしましたが、エロゲメーカーは5000円分しか儲かっていません。マズいですね。

まぁこの場合「エロゲにお金を出すガッツのある人」にしか行き渡らないので大した問題にはなりません。エロゲにお金を出すガッツのある人なんてそんなにいませんから。致命傷で済みます。

問題は「無料でばらまく奴」。5000円で買って、それを無料でばらまく。これでは「エロゲにお金を出すガッツがない人」も気軽にコピーを入手してしまいます。これが一昔前に(現代も?)横行して大変な問題になったことがありました。

警察さんにお願いして取り締まってもらおうにも不正コピーをこの世から消し去れるわけではなく、だからといって見逃していたら会社が傾く。じゃあ自衛するしかない。そういうわけで各社様々な対策を実施していくことになります。それが「ディスクレス不可」や「プロダクトコード」です。

無料でばらまく理由

「無料でばらまく奴」は儲からないじゃないですか。わけわかりませんね。なぜわざわざばらまくのでしょう。

主に「人が集まるから」です。「手軽に注目を集めたい人」が注目を集めるためにやります。世の中には「どういう種類の注目か」を気にしない(気にする余裕がない)人がわりといるんですね。警察沙汰、裁判沙汰になったら面倒でしょうにね。

「ディスクレス不可」とは

起動時などにパソコンのディスクドライブを確認して製品のディスクが入っていなかったらプレイできないようにする―という不正コピー対策。

いくら手軽にコピーできると言ってもそれはデータのこと。製品のディスクまでコピーするのは容易ではないですね。できないとは言いませんが面倒です。なのでそれなりに不正コピー対策になります。

ただしプレイする度にディスクを入れるのは面倒なので「初回起動時のみチェック」辺りに落ち着いたようです。インストールだけして積むタイプのエロゲオタクは…プレイしないのでまぁいいか。

「プロダクトコード」とは

製品1つ1つに別のプロダクトコードを添付して、初回起動時などに入力を求めます。入力されたプロダクトコードをエロゲメーカー側の認証サーバーに送信して、未使用のプロダクトコードであれば作品がプレイできるようになります。こうすれば製品1つにつきプレイできるのは1人だけになるので、不正コピー対策としてはかなり有効です。

ただし認証したパソコンが壊れた場合に新しいパソコンにインストールしてもプレイできないという悲しい事故が起こるので「プロダクトコード1つにつき数回認証できる」としていることが多いです。

ネットに接続できる必要がありますが、大抵のエロゲはネットに繋がったパソコンにインストールされるため大した問題ではありません。

しかし認証サーバーがいつまで生きているかわからないという問題があります。エロゲメーカーは短命なので。認証サーバーが止まるとその作品がプレイできなくなるという地獄が発生します。

また中古ではプロダクトコードが使用済みで使えなくなっているという事態もあり得ます。地獄ですね。そうなると中古屋はプロダクトコード認証作品を買い取りたがらなくなり、客も「プロダクトコード認証作品は売れない」と考えるようになり、気軽に買ってもらえなくなります。「外れだったりプレイを終えたら売ればいい」から今の気軽さ、値段で買っているのであって売れないのであればちょっと変わってきますよね。

不正コピーも仕方ない

不正コピー対策は大体正規ユーザーにも負担を掛けるものなので「不正コピー滅びねぇかな」ってなりますね。不正コピーがなければこんなクソ面倒な手間いらないのに。

それはそうですが、不正コピーも仕方ないところがあります。人間なので。人間って猿から毛が抜けた程度の野生動物です。お腹が空いていて目の前にご飯があるとき、我慢できる人間はそんなに多くありません。少数派です。

注目を集めたくて、目の前に手軽に注目を集める手段がある。じゃあやっちゃうかとなるのも、猿なので仕方ありません。「やってはいけません」で完璧に禁止できれば事件なんて言葉はこの世に存在しませんね。

それで現行の「禁止するルールを作り、捕まる可能性をちらつかせる」方式なんですね。罪人を見つけるために木の根草の根までかき分けられる人手があるわけではなく、無限に罪人を収容できる刑務所もないですから。ルールを運用するのも人間なので限界があります。犯罪者予備軍の皆さんに自粛してもらわないと追いつきません。

そういうワケで私たちが健康にエロゲをやっている程度の近未来では、多分不正コピーはなくなりません。現に殺人もスピード違反もなくなっていませんし。もっと効果的な、または正規ユーザーの負担にならない対策が開発されるかもしれませんけど、そんなもんです。

まとめ

不正コピーから人間社会の闇の部分まで話が転がりました。

24時間休まずに作業を続けられれば最も作業効率がいい。そりゃそうですが現実的に無理ですね。「不正コピーがなければ対策が不要になり最も効率的」もそれと同じです。理想と現実ってやつです。ある程度は「仕方ない」で受け入れていきましょう。