「Ideal Reality」感想

ヒロインと主人公の楽しい掛け合いと、「死ぬ方が何倍もマシ」なくらい酷いリョナシーンが混在する勇者モノのRPG「Ideal Reality」の感想です。もう二度とやりたくない。

ヒロインと主人公の掛け合いがとても楽しい

「くっころ」だとかそういう言葉が出てくる軽いノリの心地いい掛け合いを楽しめます。度々あるヒロインがあきれ顔になる場面、どれも楽しくてよかったです。

それがなぜ「もう二度とやりたくない」になるんだって話ですが、他が酷かったためです。見ていきましょう。

リョナシーンがえげつない

リョナ、つまりヒロインが酷い目に遭います。酷いってどの程度を想像しますか。本作のそれは四肢切断とか腹を殴られて吐くとかモンスターに食い殺されるとか、そういう「まぁこういうので興奮する人もいるんだろうな」と理解できる域を超えています。この時点で理解を示せなかった方には間違いなく無理なやつです。

様々な拷問器具で滅茶苦茶に痛めつけられて白目をむいたり黒目が小さくなったりするようなやつがいくつかあり、エロとかかわいいとかいう要素は消え去って、辛そう、痛そう、死んだ方が何倍もマシみたいな感想しか出てきませんでした。性的な興奮とかありません。

一応過激なシーンはわかりやすい警告付きの選択肢によって回避可能なので見ないことも可能ではありますが、まぁ見ちゃいますよね。ここまでえげつないとは思わないので。それこそ四肢切断程度の軽いリョナだと思っていますから。それで「えぇ…」となって意気消沈する羽目になります。

誤字脱字が酷すぎて読みづらい

誤字脱字のないエロゲは存在しない。それくらい誤字脱字はありふれたもので、私もいくらかある誤字脱字であれば気にせず無視して読み進めます。

しかし本作のそれは読みづらくなるくらい酷く、無視するのも難しかったです。校正作業しましたか。

戦闘がつまらない

RPGの華の戦闘シーンはRPGツクールのアレにちょっとシステムを追加した程度のもので、楽しくはなく、だからといって雑魚敵とのシンボルエンカウントを回避しながら進めると詰まる程度にボスが強く、やりたくもない作業を強要されている感が強かったです。

敵もRPGツクールのものか他のフリー素材かわかりませんがそういうのを利用したアレで、見た目も楽しくありません。

錬金術システムが面倒なだけ

本作には武器を強化する「錬金術システム」があります。ただし素材を合成してオリジナルの特性を持った武器を作る…みたいなシステムではなく「武器を購入するのに、追加で素材を要求されるだけ」です。お金だけでは買えません。

面倒が増えただけで何も楽しくありません。強い武器は単純に攻撃力が高くなるだけで戦闘に面白い変化ももたらすわけでもありません。ただの作業です。

ダンジョンが広いのに移動手段がほぼ徒歩だけ

本作のダンジョンはシンボルエンカウント方式にしては敵の密度は高くないのでいくらでも回避できるのですが、やたら長い一本道などがあり、とにかく移動が面倒でした。これ長さ半分にできませんかみたいな通路に度々遭遇します。

これでドラクエの移動呪文ルーラのような一発で帰れる手段があるなら、まぁ1回通れば済むので許せました。しかし本作にはそういった手段が用意されておらず、基本的に徒歩で行き来することになります。もうやだぁ。

総評

掛け合いは本当に楽しかったですが、他が致命的に終わっていて、クリアしたときに「もう二度とやりたくない」と思ってしまいました。掛け合いが楽しいだけなら高品質な学園ラブコメがあるので、本作でなくてもいいんですよね。

「リョナ」と聞いて「拷問椅子に固定して針を刺したり体の一部をちぎったりして原型をとどめないくらいズタズタに痛めつけるのたーのしー♪」となるような精鋭の方にはオススメ…かな…。「四肢切断」とかその程度の軽いものを想像した方向けの作品ではありません。やめましょう。もしくは選択肢で回避しましょう。