ヒロインの名前、覚えてますか?そもそも把握していますか?

私は覚えていませんし、把握もしていません。プレイ中は目の前に表示されているのでかろうじて頭に入ることもありますが、クリアしてアンインストールすると9割は消えてなくなります。

原因を探っていたら、昔やっていたカードゲームに共通点が見えてきました。

性質で把握する人の話

カードゲームをやっていた頃、「カードを性質で把握する人」がいました。たとえばこのカードを「白1マナの1/1飛行の鳥」という具合。「陽光尾の鷹」というカード名がありそれで伝わるのに、呪文のように「白1マナの1/1飛行の鳥」と唱えていました。

当時私には理解できませんでした。カード名でいいじゃん。そう思っていました。それから月日が流れて現代。私もいつの間にかヒロインを性質で把握する人になっていました。

彼が当時「ナントカの鷹」程度にカード名を把握していたかは今では定かではありませんが、私は名字も名前も全然覚えてません。よほど印象に残ったヒロインは別ですが…試しに思い出してみましょう。1つ前にやっていた「鬼ごっこ!」のヒロインはこうです。

  • メインヒロイン
  • 香奈ちゃん(感想記事に書いたため奇跡的に名前だけ覚えていた)
  • 黄色いの
  • 先輩

その前の「春季限定ポコ・ア・ポコ!」はこんな感じ。

  • メインヒロイン
  • 妹(こちらも感想記事に書いていたが忘れていた)
  • ピンク
  • 茶色

全部が全部この調子。見た目や性格は思い出せても名前は全然ダメです。注意深く自分を観察しながらプレイしてみたところ、どうやらキャラクターの名前に関心がないようでした。
花子「こんにちは」
が私には
名前「こんにちは」
に見えています。

次々新キャラが登場し、引退する環境

さて、私の名前を覚えられない病の原因ですが、まずカードゲームから追ってみましょう。

例のカードゲームでは「発売から2年程度すると使えなくなる」というルールがありました。1年に3パック発売して次の年にもう3パック発売して、3年目の1パック目が発売すると1年目のパックが使えなくなる、…みたいなサイクルだった気がします。

なので「陽光尾の鷹 = 白1マナの1/1飛行の鳥」と頭の中で繋げても、2年弱でその情報は不要になります。そして1年目のパックが引退すると同時に100種類だか200種類だかの新カードが登場して覚え直しです。これが毎年発生するんだからやってられません。

でもよく考えたらカード名は別に覚えなくても対戦に大した支障はありません。「次相手があの鳥出してきたらあいつ飛行だし不味いな」と思考すれば済むので。「次相手が陽光尾の鷹を出してきたら不味いな」である必要はありません。カード名を宣言する場面になったらカードを手に取って名前欄を見ればいい。じゃあ覚えなくていいな!

エロゲヒロインと似ていますね。

  • 作品をクリアしたら基本的に再プレイしないため、人生に再登場しない
  • 次々作品をプレイするため、ヒロインも次々登場する
  • かわいいこと、エロいことを理解できればよく、その理解に名前は必要ない
  • 家族、兄弟姉妹などの関係性は名字を比較すればよく、読む必要がない

そりゃヒロインの名前にも関心を持てませんよね。DMM GAMES 遊び放題で消化ペースが上がった私では、特にそうなのでしょう。

性質をこねくり回す思考

名前を覚えなくなると、性質をこねくり回して考えるようになります。というか使えるものがそれしかないのでそうするしかありません。

「妹は兄(主人公)が好き」であり「藍は彼方が好き」ではないんですね。ですが「妹」は「春季限定ポコ・ア・ポコ!」以外にもいます。世にどれだけ妹ヒロインがいるやら。

そして次の「鬼ごっこ!」で妹ヒロインが登場したときに「妹は兄が好き」という思考回路が繋がります。エロゲの妹は大体兄を好いているのでそれでも大体正解し、思考回路を強化していきます。こうなると「藍は妹で兄の彼方を好いていたから、今回の妹の葵も兄の圭介を好いているかも」より遙かに高速で理解が進みます。

名前で把握していると「藍は藍、葵は葵」みたいな感じで個人として認識するので、そこから広がりにくいです。

性質で把握する方法には利点と欠点があります。利点は理解が高速で進むことですね。「兄を好いている妹」である限り、藍も葵も簡単に理解できます。

欠点は「兄を好かない妹」だったときですね。そりゃ世の中広いですから、兄を好かない妹ヒロインもいるでしょうし、現実でもよくある話でしょう。「妹は兄が好き」という思考回路はしっかり強化されていて高速で理解できますが、それに反する「兄を好かない妹」という思考が繋がらなくなります。

性質をこねくり回す思考と差別

こうして考えると「差別」というものが何となく理解できますね。私にとって妹は兄を好くはずであり、そうでない妹は理解しづらく苦手です。それで兄を好かない妹に遭遇すると気持ち悪さを覚えます。

一方で名前で把握する場合は「藍は藍、葵は葵」、「兄を好いている藍」と「兄を好いている葵」という全く別のヒロインが独立しています。それで「兄を好く妹もいるし、好かない妹もいる」みたいな思考回路のため差別意識が発生しません。

ただし差別を利用できないので、「(大多数を占める)兄を好く妹」に対しても個別に把握するため、把握作業が大変です。多分把握する相手の数が増えていくと、徐々にこの負荷に耐えられなくなって性質で把握するようになると思います。

多分「視野を広くしろ」とか言ってくる上司・先輩もそういうことなんでしょうね。仕事は大抵多数の相手を扱うので、個別に把握するより差別を駆使した方が大きな成果を出しやすい、みたいな。

まとめ

  • 相手を把握するのに、実は名前は必須ではない
  • 名前で把握する方法も性質で把握する方法も、それぞれ利点と欠点がある
  • 把握する相手が増えるほど把握の負荷に耐えられなくなり、性質で把握するようになる

「ヒロインの名前を覚えられない」から差別まで話が転がりました。ヒロインの名前を覚えないと楽なんですよ。あぁ妹ね、じゃあ~だろうし~なんだろうな、とできるので。

こうして記事にまとめてみて、ヒロインの名前を覚えられないことについて頭の中を整理できたので、今後も積極的に名前を無視していこうと思います。