行動選択型とヒロイン選択型、エロゲのゲーム性の話

リンゴを買う / メロンを買う
みたいな選択肢を繰り返して、ある時点での好感度に応じてルート分岐するタイプと
ヒロインAと出かける / ヒロインBと遊ぶ
みたいな目的のヒロインを選択し続ければそのヒロインのルートに分岐するタイプ。

どっちがいいんでしょうね。

エロゲのゲーム性

以前後者のようなヒロイン選択型の作品に「ゲーム性がない」というマイナス評価が付いているのを目にしたことがあります。その作品、選択肢が1回しかなくて、ヒロインAの選択肢を選べばヒロインAのルートに直行し、ヒロインBの選択肢を選ぶとヒロインBのルートに直行する設計だったんですね。確かにここまで来ると「ゲームとは…?」となります。

投稿した人にとって、エロゲは「ゲーム」であるべきだったのでしょう。前者のような行動選択型の作品で、選択肢の度にこれまでのヒロインの言動などを考慮して処理していく、その過程にエロゲのゲーム性を見出しているわけですね。推理小説を自分で推理しながら読み進めていくような、そういう楽しみ方。

でも多分多くのプレイヤーにとって、エロゲってそういうゲームじゃないんですよね。ヒロインのかわいいエロいを楽しむだけで、ゲームとは名ばかりの紙芝居。ゲーム性とか特に求めてないんですね。

言葉なんて適当だから気にしない

「ゲームなんだからゲーム性があるべきだ」というのはわからなくもないんですが、エロゲ作ってる人たちは儲けるためにエロゲを作っているはずです。売れりゃ何でもいい。それでもし分析してみてエロゲにゲーム性を求めている客がそんなに多くないことが判明したら、そりゃゲーム性のないエロゲを作りますよね。

そしてゲーム性のないエロゲを「エロゲ」以外のどういう言葉で表せばいいかって考えても「エロゲ」しかない。「エロ小説」だと何かもう文字主体の別物っぽいし。ですからゲーム性の有無に関係なく「エロゲ」なんです多分。

「ゲームなのにゲーム性がないなんて!」と怒ってその作品を楽しめないのは単純に損です。もう買っちゃったんだし、インストールしちゃったんだし。どうせなら「ヒロインかわいかった」「ストーリー面白かった」であった方がいい。そうですよね。簡単な話です。「エロゲ」という言葉をそれほど難しく考えなきゃいいんです。

ただ、仕方ない部分もある

ここまで偉そうに言ってはみましたけど「エロゲにゲーム性を求める人」がヒロイン選択型のエロゲにぶち当たってしまう問題って回避できないんですよね。いくらでも起こりえる事故です。

だって行動選択型かヒロイン選択型かなんて、プレイしないとわからないので。「事前に攻略サイトを眺めてヒロイン名の入った選択肢ばかりの作品なら回避する」までやれば回避できなくもないんですが、「エロゲにゲーム性を求める人」がネタバレになる攻略サイトを利用できるかというと、ダメですね。

「買う前に、一目で自分に合わないとわかる」というのはとても重要で、抜きゲーなんかはこれが徹底されています。裸のヒロインが前面に出てきたり、赤黒い感じの色をふんだんに使っておどろおどろしい雰囲気を演出したり。

けど「行動選択型かヒロイン選択型かをわかりやすく表示する技術」は今のところ開発されていません。多分だけど、まぁないでしょう。見たことないし。「エロゲにゲーム性を求める人」にとって、エロゲって難しいものなのかもしれません。

この問題どうにかならないでしょうか。どうにかするほどの価値もない、些細な問題なのかもしれないけど。