女性と神様と男性の生存戦略の話

その昔、神様は人々に崇め奉られていました。人々は農作物を供えたり祭ったりして神様のご機嫌を取っていました。というのも、神様は怒らせると怖いからです。

そういう意味では、現代では女性も神様みたいなものじゃないですか。

触らぬ神に祟りなし

神様の普段の扱いは「ご機嫌を損ねてはならないから、触れるべきではない存在」です。大変気難しい方なのにうっかり怒らせると不作不漁で飢え死にに追い込まれるんですから、命に関わります。だから「農作物を供える」「祭る」といった「確実にご機嫌を取れる方法」でしか触れなかったんです。

現代において、女性にも割とこれと近いイメージがあります。ちょっと肩が当たっただけでセクハラ扱いになり"そう"ですし、ちょっと失言しただけでものすごい陰口を言われ"そう"。実際そこまでヤバい女性ばかりではなくても、なんとなくそんなイメージが付いてしまっています。

そうすると「女性には必要以上に触れるべきではない」という認識になります。女性のご機嫌は男性の(社会的な)命に関わるので。そんな相手なら、確実にご機嫌を取れる安全な方法でしか関わりたくないですね。

女性と神様の違い

これで「実質女性は神様じゃん」という話になればそれはそれでよかったんですが、現実はそんなに簡単ではありません。女性はただの人間で、神様のように命や体の心配とは無縁な存在ではありません。殴られればダメージを受けますし、ご飯を食べなければお腹が空きますし、病気にかかることもあるただの人間です。

女性は殴ろうと思えば殴れてしまいますし、飢えますし、倒れることもあります。けどそうした事態に陥ったとき、男性は助けるのを躊躇います。助けた際にうっかり肩に当たってセクハラ扱いされたら嫌ですから。

女性を助けてくれるのは男女のうち女性だけ。単純計算で女性の生存率は男性が助けてくれない分下がります。

神様ならこの扱いでも大丈夫です。人間なんて下等生物に助けてもらわなくても死なないので。殴られることはありませんし、飢えませんし、病気にもなりません。けど女性はただの人間です。他人の助けを要するので、「実質的に神様」になることはできません。

男性は親しみやすい

一方で男性には「親しみやすい」というイメージがあります。肩が当たっても「あ、すんません」で済み、失言しても精々その場の喧嘩で済み、被害のネットワーク的な広がりはありません。挙げ句にATM扱いされても怒らないんですから「ちょっと触れただけで怒りそうな女性」より親しみやすいです。

このため男性は女性と比べて助けやすく、助かりやすいです。「親しみやすい」はつまり「雑に扱っていい」ということです。雑に扱ってもいいから、困っている男性を気軽に助けられるんですね。元々狩猟などは男の仕事で死にやすい環境に身を置いてきたので、こうして生存率を上げるように進化してきたんじゃないでしょうか。

女性の戦略は「あまり助けが必要な状況に陥らないが、陥ったら詰む」で、男性の「割と助けの必要な状況に陥るが、大体助けてもらって何とかなる」とは逆なんですね。

だからといって「助け合える男性の方が優れている」ということはなくて、男性は元々危険に身を置いているので「助けても助からない状況に陥って死ぬ確率」は女性と比べて高いです。そういうわけでどっちもどっち。生存率に大きな差はありません。

エロゲヒロインは中身がおっさんだから親しみやすい

さて、エロゲの話です。

エロゲヒロインは生みの親がおっさんなので、生物学的には女性でも親しみやすいです。想像上の生き物なので、生みの親の思考にない思考はできません。このためエロゲヒロインはセクハラなどの女性特有の思考がありません。エロゲヒロインは女性の皮を被ったおっさんだから、親しみやすいんですね。

これが女性ライター作だと女性特有の思考を有する「中身までしっかり女性なエロゲヒロイン」になるので、親しみやすさが消滅します。

女性ライターが得意なのは神々しいキャラクターです。何せ普段から神様みたいな思考をしているんですから、それをそのまま描けば親しみやすさとは無縁な神々しいキャラクターが出来上がります。

神々しいキャラクターを描くのが得意なら、親しみやすさが不要で、神々しいヒロインが適しているレイプモノを描くのがいいんじゃないでしょうか。

まとめ

神様は「困っていたら助けるもの」ではなく「ご機嫌を取るもの」です。神様になれば下々の者共がご機嫌を取ってくれますが、助けてもらえなくなります。

一方で人間でいれば、困ったときに助けてもらえるようになりますが、自分の機嫌は自分で世話しなきゃいけなくなります。人間なんて下等生物のご機嫌まで気にしていられるほど人間は暇ではないので。

両立は困難です。一方はきっぱり諦めて、土下座を辞さない姿勢か孤高の存在でいつづける姿勢かを極めていきましょう。