「あま恋シロップス」感想

真ん中のいかにもメインヒロインみたいな位置にいるお嬢さんつゆりルートが何だかよくわかりませんが絶望的につまらなかったです。それがとても印象に残りました。

小さい頃からずっと一緒に過ごしてきた幼なじみヒロインで、主人公のことを好いていて、見た目も普通に可愛くて、そしたら大体それだけでどーでもよくなるじゃないですか。シナリオなんておまけみたいなもんで、よほどクソみたいな展開にでもならなければ「あぁ~可愛かった~」で幸せに終えられるじゃないですか。

それがつゆりルートはそうなりませんでした。クソ展開になったわけでもなく、普通にキャラゲーのラブコメといった感じなのに、なぜか絶望的につまらない。中盤から「何かこの話つまらなくないか?」という感じがしてきて、話が進むにつれてそれが確信に変わっていき、EDムービー前後では「何これ…」でした。

人間は何かを嫌うとき、その理由を探す性質があります。私もそうです。髪型が悪いとか、目の描き方がキモいとか、それが合っているかは別として、納得できる理由をこじつけて「嫌い」という感情を整理しようとします。それがつゆりルートは「何だかよくわからないけど絶望的につまらない」で、何がどうつまらなかったのかが結局説明できずじまいです。とてもむずむずします。だからといってもう一度やろうとも思いませんけど。

つゆりルートを終えて「何これ…」状態で「でも…それでもこのヒロインなら…」と希望を持って選んだのが金髪のお嬢さんアンルート。好き好き言いながら積極的にスキンシップを取ってくる様子は大変可愛らしく、シナリオはこれと言って印象に残っていませんが、「あぁ~可愛かった~」で幸せに終えられました。つゆりルートのアレは何だったのやら。

次は右上の妹鈴ルート。プロローグの頭を撫でられているCGから完全にプレイヤーの命を狙ってきており、共通パートも個別ルートも普通のお兄ちゃん大好き妹ヒロインといった感じで、無難に100点。

最後に残ったのが巫女の穂積ルート。つゆりルートはハズレとして、他2ルートと同程度だといいなぁ程度の期待で始めたら他のルートとは少し雰囲気が違い、ちゃんとした流れのあるシナリオでした。そして神様の存在意義を塗り替えるとか面白げな話が出てきたりいい感じに盛り上がりながら締めくくられたりで想像以上に面白く、このルートで作品を終えられたことを嬉しく思います。

つゆりルートの絶望的なつまらなさは結局何だったのかわかりませんが、考えてもわからないと思うので見なかったことにしましょう。他のルートはどれも素晴らしく、つゆりルートで心が折れなくて本当によかったです。