「あやかしコントラクト」感想

ルートに入ってからも他のヒロインが活躍します

タイトル画面真ん中でいかにもメインヒロインみたいなポーズを取っているヒロイン紬はルート以外では霊感音痴として描かれています。それがルートに入ると「体内に封印されている妖怪を封じ込めるのに全力を注いでいるため、霊感が働かない」と種明かしされます。なるほど。

それだけならよくある話ですが、本人以外のルートでも「霊感音痴であることが有利に働く場面」が用意されており大活躍します。この演出が大変よかったです。ヒロインが他のルートで消え去ったりモブキャラクター+1みたいな扱いを受けたりせずにしっかり活躍するって素敵じゃないですか。

いずれのヒロインもルートに入ってから明かされるネタの伏線のようなものが他のヒロインのルート中に点在していて、2ルート目以降「あぁこれってあのときの」となる場面がちょくちょくあり楽しかったです。

BAD ENDもあったらしいけどいつものAXL作品でした

本作には章毎のBAD ENDが用意されていたらしく、選択肢を失敗するとBAD ENDで呪い殺されたりするんだそう。攻略サイトを見ながら全部回避したので見ていませんけど。わざわざ呪い殺されて微妙な気持ちにならなくてもいいじゃないですか。

BAD ENDを全部回避したら、あとは普通にいつものAXL作品という感じでした。ご都合主義アタックで全ての問題を解決してきれいなハッピーエンドに落ち着きました。何も残ることなくすっきり、というかあっけなく終わります。かなりえげつない敵役も登場してプレイ中は重い空気が漂うこともありますが、ご都合主義アタックによりあっさり倒されるので終わったときにはすっきり片付いています。

逆に言えば、登場~えげつなさの説明パートで高まる悪役っぷりへの期待は、不完全燃焼で終わりました。「え、あ、割と簡単に死ぬんだな?」って。しぶとく生き残ったりしません。AXL作品なので。ご都合主義アタックには勝てなかったよ。

悪役がとても気持ち悪い

悪役なんて主人公達を妨害してきてなんぼなので気持ち悪いのは当然ですが、本作の悪役はとても気持ち悪かったです。

主人公達が町の森の中で発見した価値のある遺跡に対して、隣町(悪役)が「それは俺のもんだ」と横取りしようとします。それに対して証拠を突きつけると今度は主人公達の町を吸収合併しようとしたり業者を派遣して無理矢理遺跡を奪い取ろうとします。

この話が通じず、調べればわかるような嘘をつき、平気で横取りしようとし、手段を選ばない強引な様子がとても気持ち悪く、「もうわかったから早く退場してくれ~…」となっていました。

AXL作品なのでひねりのないきれいなハッピーエンドに落ち着くんだろうなみたいな信頼感があり、この悪役もご都合主義アタックであっさり片付くんだろうなと何となくわかっていましたけど、それでも対峙しているときはキツかったです。

まとめ

悪役の気持ち悪さを「ご都合主義アタックであっさり片付くだろう」と希望を持ってやり過ごせば、あとはもうAXL作品の安定した高品質で、毎度の事ながらいい作品でした。心に残るものが何かあるかというと全くありませんけど、楽しくプレイできました。