「くノ一牡丹」感想

本作はシンボルエンカウント方式のRPGで、敵シンボルに発見されるとものすごい勢いで追われて戦闘に突入します。ただし戦闘に勝利しても経験値は得られず、アイテムもドロップしません。戦闘で得られるものはなく、HPも自動回復しないので、戦闘は損です。

敵シンボルに背後から近付いて暗殺することもできます。そもそも戦闘で得られるものがないので、邪魔な敵シンボルは積極的に暗殺を狙っていきます。ちなみに暗殺でも戦闘勝利でも、敵は二度と復活しません。

そういうワケで「暗殺を狙える敵は暗殺して、回避できる敵は回避して、本当に仕方のない敵だけ仕方なく戦闘で殺す」という方針になります。それで「アクションRPG」。「潜入・暗殺するくノ一」を実によく表現しています。

クリアして振り返ってみると、回復アイテムはそこそこ入手できるのでそこまでガチガチに戦闘を回避しなきゃいけないワケではありませんでした。しかしプレイ中はあとどれだけ先があってどれだけ回復アイテムを入手できるかわからないので、節約を意識して徹底的に回避していました。ちょっとやりすぎでしたね。

制作陣はよほど頭がおかしいのでなければ、普通にプレイしてクリアできる程度の難易度に設計します。作品を売って儲けるには、プレイヤーにはクリアして気持ちよくなってもらった方がいいですから。苦しませて課金に追い込むネットゲームでなければ、プレイヤーを苦しませても旨味がありません。

その上本作には難易度設定があり、私は簡単な方を選んでいました。なので難しい方より余裕があったはずで、そこまで神経質になる必要もなかったはずです。それを私は制作陣を信じられず、過剰に警戒してしまいました。反省して、もっと気楽にプレイしていこうと思います。

Hシーンについては「男は凶暴化、女は淫乱化するウイルスが蔓延している屋敷に、暗殺のために潜入したくノ一」が本作の主人公です。もう何かこうなるんだろうなみたいなのがありますね。ご想像の通りです。

戦闘で敗北する、選択肢を間違えるなどすると、主人公はウイルスに感染して淫乱化して、最終的に死にます。例外的に生き残ることもありますが大体死にます。そういうのが好きな方であれば満足できるものだと思います。満足しました。

ただ、回想画面がとても使いづらいです。RPGツクール製のよくあるアレで歩き回って選ばなければならず、服装を毎回選ばされ、これまでキャンセルボタンだったXキーが決定キーとして機能するようになり、…といちいち面倒くさいです。

Hシーンそのものは性癖に合致していればとてもいいものなのに、回想画面がクソなせいでとても使いづらいのが残念です。

制作陣を信用していなかったせいもありますが、潜入の息の詰まるような緊張感を味わえました。回想画面はアレですがHシーンも素晴らしかったと思います。総プレイ時間は数時間。短い作品です。商品説明でグッときたらやりましょう。