「そのヒロインにルートが存在すること、しないこと」の証明方法を考える

ヒロインが5人いて4人のルートを攻略しました。では残ったヒロインにルートはあるでしょうか。それともないでしょうか。攻略サイトを利用しない場合、プレイヤーはこれをどうやって把握したらいいのでしょう?

選択肢の組み合わせを網羅して、それでもルートに入れなかったのであれば、残ったヒロインにルートはないと言えます。いやまぁ日付やランダムなどのとんでもない条件で分岐したら知りませんけど、まぁ全パターン網羅すれば言い切っていいでしょう。じゃあプレイヤーにそれをやらせるかというと…おかしいですよね。どう考えても。

では「ルートが存在すること、しないこと」を攻略サイトを利用しないプレイヤーに伝える方法を考えてみましょう。

こちらは艶花サクラメントのCG回想画面です。ヒロインが4人いることはヘッダーメニューでわかります。ひなた、リリィ、咲、ニアの4人がいるんですね。ただしわかるのは「ヒロインが4人いること」であって「それにルートがあること」ではありません。

咲のCG枠が1枠しかないのか、それともまだ見ていないだけで20枠とかあるのか、それもよくわかりません。「まだ見てないよ」的な表示があると素敵なんですが、ないですね。まぁ本作の場合はページボタンの表示で「次のページがある(ない)こと」がわかるので「少なくとも1ページ目は全然見ていないこと」もわかります。わかりますけど…「このヒロインのルートは存在するんだろうか…あ、そうだ。ページをめくってみればわかるんじゃないか?」って思いつきます?ちょっと頼りないですね。私はあまり頭がよくないので、思いつける自信がありません。

さて、画面右上に達成率表示があります。今回はこれが救世主になりそうです。4人のヒロインがいて、3人の攻略を終えた時点で達成率が75%。これはもう1ルートあるよ!ってことは咲ルートですね。逆に達成率が96%とかであれば、咲ルートはないだろうことがわかります。残り4%はまぁ射精先選択肢か何かでしょう。

 

…などというクソみたいな推理はプレイヤーを幸せにはしないので

  • CG回想画面の空欄に未読表示を行う
  • 全体の達成率表示を行う
  • ヒロイン選択肢のみによって分岐するようにし、ルート制御は行わない
  • ヒロイン以外はモブキャラであることを明確にする(のっぺらぼうや単色など)
  • 全クリ演出でタイトル画面を変化させる
  • ED回想機能を用意して未読表示を行う

などをちりばめて、プレイヤーに考えさせることなくルートの有無を伝えるのがいいんじゃないかと思います。