「はるとゆき、」感想

本作は死者が未練を叶えるために訪れる温泉旅館を舞台にした感動モノです。客、従業員共に死者と生者が入り乱れており、未練を叶えた死者は成仏します。そういう世界観なので、サスペンスドラマみたいな勢いでキャラクターが退場していきます。ヒロインの一部も死んでりゃ主人公も死んでます。ついでに主人公は生前の記憶を失ってもいます。

という世界観説明を受けたら「まぁこうなるだろうな」みたいなのってあるじゃないですか。死んでるヒロインが未練を叶えて成仏するんだろうなとか、主人公も思い出して成仏するんだろうなとか。はい。大体そうなります。本作は大変美しく作られており、世界観や状況から美しい結末を想像したら、大体それで合っています。察したとおりになりますよ。大変美しいです。あ、ついでにこのタイトル画面もルートをクリアする度に裸のヒロインが増えていきます。予想通りですね。

変に捻った後味の悪いルートなどは特になく、大方予想通りの美しい話が展開され、Trueエンドまで美しく終わりました。ちょっと性格のキツいお客様は数人いるものの、どれも適切に処理されて深手を負うほど長引かず、こんなお気持ちバトル全開になりそうな舞台にあってもそれも程々に抑えられており、初心者でも大丈夫な感動モノといった感じでした。

と言っても私は感動モノで感動できる才能がないもので、「あぁここが感動ポイントなんだろうな」ということまでは理解できたんですが、本作でも感動できず終いでした。ですが本作、そんな人でなしの私みたいなのに対するサポートも手厚かったです。死者には色々な人がいるため、彼らが浮いて見えないように従業員がコスプレしていることからコスプレが日常に溶け込んでおり、HシーンのCGだけでなく日常の立ち絵まで賑やかで目を楽しませてくれました。

わぁ…コスプレ会場に来たみたいだぁ…。あ、実際にコスプレ会場でしたね。コスプレHシーンのみでなく、日常的にこのような絵面になります。こんなの楽しいに決まってるだろ…!真ん中のヒロイン咲奈が好みに刺さったこともあり、感動できなかったことは特に痛手になりませんでした。なので感動モノで感動できない人でなしの皆様も安心してやりましょう。