「クリックで進めないテキスト」をやってはいけない理由


これは恋と選挙とチョコレートのゲーム画面です。画面右下のボタン群があったりなかったりしますね。何これ。

右側が通常のゲーム画面で、左側が「クリックで進めないテキスト」です。あのプロローグやエピローグ、感動シーンなどでときどき遭遇するアレです。皆様にも心当たりがあるかと思います。あれ、やっちゃダメな演出です。

「クリックで進めないテキスト」は主にプレイヤーに強い印象を与えたい場面で用いられています。ちゃんと声優の熱演ボイスを聴いてほしいとか、作中一番の見せ場だとか。わからなくはありません。しかし悪手です。

なぜダメかというと、開発陣は「適切なテキストの速度」という情報を持っていないためです。持っていないと断言できる理由はコレです。

「テキスト表示速度」という設定項目がありますね。「適切なテキストの速度」を知っていたら、こんな設定項目は不要ですよね。これがあるということは、「私たちではあなたに適したテキスト表示速度はわからないので、あなたの方で適切に設定してください」とお手上げしているわけです。

そんな「適切なテキストの速度」を知らない開発陣が「でもこの場面は任せて!適切な速度でテキストを表示するから!」と言っているのが「クリックで進めないテキスト」です。言ってることとやってることが合ってません。

そしてその結果、この「クリックで進めないテキスト」はプレイヤーをげんなりさせるわけです。クリックでどんどん読み進めたいプレイヤーも、ゆっくり味わいたいプレイヤーも、みんな巻き込んで不幸にしながら暴走してしまいます。

「テキスト表示速度」を削除する勇気はないですよね。それなら「クリックで進めないテキスト」なんてやめましょう。