「シキガミ」感想

策略にハメられて都から追放された主人公が周辺から仲間を集めて復讐する地域制圧ゲームです。ゲーム性のあるエロゲです。

ギャグ要素の強めな中にときどきエグい話が潜んでいるさじ加減が絶妙なシナリオ、家電製品のある平安時代に妖怪や陰陽なんかも飛び交うオモシロ世界観、ロリぷにっとしたかわいいヒロインからオトナのお姉さんまで幅広く揃っているヒロイン、どれも素晴らしかったです。ただしゲーム部分は何というか色々終わっていました。

まずそれなりに複雑なゲームシステムなのにチュートリアルを後から読み直すことができず、チュートリアル直前のセーブデータを作っておく必要があります。もちろん1周目はそんなこと知らなかったので、チュートリアルから大分進んで忘れかけた頃に「セーブデータ作っとかなきゃいけなかったのかよ…」となりました。

またゲームシステムはよく作られていて面白いんですが、それによって表現されるゲームそのものの設計が終わっていて、十数連戦させられる大江山遠足が2回もあったり、全クリまでに代わり映えのしない共通ルートを4周繰り返す必要があったり、属性値とかいう何の楽しさも発生させないクソ作業を押しつけられたり、色々酷かったです。

そしてトドメとばかりにUIも終わっていて、一部の設定がロードする度にリセットされたり、一部の選択肢を選ぶとランダムに強制終了するバグが残っていたり、ボタン同士が近すぎて誤クリックを誘発したり、演出がやたら長いのに非アクティブだと動作が停止したり、セーブできるタイミングが限られていたり、既読スキップが既読テキストの途中でぶつぶつ切れたり。ゲーム性のあるエロゲは紙芝居エロゲと比べて複雑になりやすいのはわかりますが、それにしても酷かったです。内容はとても素晴らしいのに、その枠組みが終わっていました。

内容は素晴らしいのでオススメできますが、「枠組みは終わってるから気合いで耐えて」という但し書きが付きます。そんな作品。

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