「ボクの奴隷娼館」感想

奴隷を買ってきて売春部屋に放り込んで使い潰す経営シミュレーションゲームです。そして借金について学べる教科書でもあります。

借金できることはすぐにわかるんですが、借金って抵抗があるんですよね。利息を払わなきゃいけないんだから、どうせなら借金せずに自分の金だけで経営した方が効率的だろうって。

そしたら本作、ものすごい難易度になります。毎日維持費や組合費などが取られて払えなかったらゲームオーバーなんですが、システムを理解していないと序盤の収入があまり多くなく、あっという間で首が回らなくなりゲームオーバーになってしまいました。ゲームオーバー直前に焦って借りにいったら信用がなくまともな額を借りられませんでした。

それが毎日満額借金してみるとどうでしょう。資金繰りがとても楽になり、それどころか借金だけしていればクリアできてしまうほどです。あぁ借金ってこうやって使うものなんだ、とよく理解できました。確実に儲かる未来が約束されている世界なので現実とはちょっと勝手が違うんですけど。それでも本作は非常によくできた借金の教科書でした。

 

エロ同人ゲームの感想記事でいつまでも借金がどうとか言っていてもアレですね。肝心なのはエロですよエロ。なんですが本作、なんとエロくありません。奴隷娼館だぞエロくないわけがないだろってなるじゃないですか。でも、エロくないです。

こんな感じのドット絵が「アン…アン…アン…アン…」と単調な喘ぎ声とアニメーションを繰り返すだけで、「いやー今日も元気に売春してるねー」以外の感想は発生しませんでした。なんでしょう。手足が細いこともあって爬虫類や昆虫類を飼育しているような印象でした。

ただ、「多数の奴隷を売春部屋に放り込んで使えなくなるまで売春させて、壊れたら捨てる」というほの暗い流れはエロく、素材的にはエロくないんですが、一連の作業がエロいという不思議な作品でした。

売春を続けていくうちに奴隷は消耗して客単価が落ち、終盤になるまで回復手段が存在せず、抱えておける奴隷の数にも限りがあるので捨てるしかなく、そもそも新しい奴隷を安価で買えるので壊れた奴隷を抱えておく意味もなく、…と「奴隷はどんどん使い潰していきましょう」というメッセージが込められたような設計はとてもよかったです。グッときました。

 

非常に面白い作品でした。面白すぎて別の娼館経営ゲームまで買っちゃったくらい。こちらは今度やります。