「ヤキモチストリーム」感想

前作は「学園ラブコメの当たりの方」と評しましたが、本作は「外れの方」でした。学園ラブコメなので面白さは元から期待していませんでした。けど楽しくもなかったのは致命的。前作は「ナマイキってどこが?」以外は高レベルでしたが、本作は「ヤキモチはわかりやすい」の代わりに他が終わってました。

まず前作の「学園祭を成功させよう」のような作品の筋が通っていなかったのが不味かったです。4つのルートが全て独立してしまい、また何の目的もなく過ごしてしまうため、だらだらした印象になってしまっていました。

ヒロインの立ち絵がときどき致命的に気持ち悪かったのもダメです。

キツいですね。

普段これなんですよ。非の打ち所のない美少女じゃないですか。それがアレです。これほどの美少女が描けるならセンスは間違いないはずなんですが、それがどうしてあれでGoサインを出してしまったのか、それがわかりません。

常時下の美少女が表示されていればよかったのに、ときどきポコッと上のアレが表示されて、その度にとても残念な気持ちにさせられました。

立ち絵以外のCGにも一部地雷が混じっていて、本作には1枚だけ「鼻の穴の描かれているCG」があります。二次元美少女を描く上で「鼻の穴を描く」はタブーなんですが。「1枚くらいいいだろ」というノリなのか何なのかわかりませんが、すごい威力がありました。悪い意味で。

鼻はよく見るとかなり不気味な形をしていて、描かずに済むなら済ませたいパーツです。それでいて描いたところで美少女がもっと可愛くなるわけでもなく、もう鼻滅びねぇかな。

本作の原画さんもそれは認識しているようで、他のCGでは小さな点や線に影を付けるだけで済ませています。だというのに1枚やらかしているんですね。「主人公の匂いを嗅ぐ」という場面で鼻を強調しようとしたのでしょうけど。

興味のある方は妹ルートだけでもやってみましょう。一発で「あ、これやべぇわ」とわかる威力があります。鼻の穴を描きながら美少女を維持する技術、発明されませんかね。

 

何かこのまま延々と怨嗟を連ねてしまいそうなので話題を変えましょう。本作はタイトルが「ヤキモチストリーム」ですね。前作は「ナマイキ」がわかりづらかったですが、本作は「ヤキモチ」がわかりやすく描かれていました。では客が「ヤキモチ美少女を求めている客」かというと、そうでもありません。

客の多くはあまり「ヤキモチ」に関心がありません。他と比べて高レベルな美少女イラストやOPムービーをどこかで見て興味を持っただけです。多分タイトルを読んでもいなくて、マウスで選択してググるのに使ったくらいです。本作に限った話ではないんですけどね。

大多数の人間は多大な労力を使わないと文字を読めません。エロゲの品定めなんかでそんなに頑張りたくないので、サンプルCGやOPムービー、公式サイトや広告の雰囲気で「何か楽しそう、エロそう」と感じるかどうかで購入を判断しています。

それを「ヤキモチストリームだからヤキモチを売りにする」としてヒロインたちにヤキモチを妬かせたのは失敗だったと思います。特に妹をブラコン気違いにして全ルートに出張らせたのは不味かった。このせいで妹がお邪魔キャラになって、他のヒロインも他作品と比べて面倒くさくなってしまい、それが作品の楽しさを損なう一因になってしまったのではないでしょうか。

「ヒロインのヤキモチが面倒くさかった」に対して「"ヤキモチ"ストリームだぞ何言ってんだお前」と返すのは一見正しいんですが、そもそもほとんどの客が「ヤキモチを売りにしたヤキモチストリーム」と認識していないので、その…。そう考えると前作の「ナマイキってどこが?」は上手く填まっていたのかもしれません。

 

特別に「ヤキモチ」が好きとかそういうのでなければわざわざやらなくてもいいんじゃないかと思います。前作は割と楽しかったので、やっていないなら前作の方にしましょう。