「前にも似たような絵を描いたことがあるなぁ…」なんて気にしなくていいですよ

作品を作っていると「前にも似たような作品を作ったことがあるなぁ…」と気になることがあります。何か悪いことをしている気がしてくるんですよね。けどそんなこと気にする必要なんてないんですよね。というか気にしてはいけません。

エロゲでヒロインを選ばないまま適当に選択肢を選んでいくと、誰とも付き合えないノーマルエンドと言う名のバッドエンドに追い込まれることがあります。これは作品の方向性でも似たようなものです。あるときは男の子、あるときは女子高生、そしてまたあるときは戦車…ではいずれの理解も深まらず、ろくに描けないままです。毎回よくわからないものを描くので資料とのにらめっこや描き直しが多発して1枚完成させるのに2桁時間とか掛かる。辛くて数回で心が折れますよそんなの。

ノーマルエンドを回避するには、どこかのタイミングで「俺は女子高生を描く絵描きとしてやっていくんだ」と決めて他を諦める必要があります。時間も体力も何もかもが足りないんですから、そうでもしないとノーマル(バッド)エンドです。

「女子高生を描く絵描きとしてやっていく」と決めたら、今日も明日も女子高生を描き続けることになります。結婚したら毎日同じ相手と暮らしていくことになるのと同じですね。マンネリ防止のために多少変化を加えることはあっても冬服の女子高生と夏服の女子高生、結局女子高生。

そういう生き方を続けるのに「前にも似たような絵を描いたことがあるなぁ…」なんて下らないことを気にしていたら死んでしまいます。毎日女子高生を描くんですから似通うに決まってるじゃないですか。もう代わり映えなんてしないんですよ。

けど毎日女子高生を描くので、女子高生を描く能力だけはやたら上がるはずです。何者にもなれなかった、ノーマルエンドで終わっていたはずの人生が「女子高生を描く絵描き」に定まります。私は「エロゲブログを書く変人」に定まりました。どうしてこうなった。

 

しかし未来はどうなるかわからないので、未来のどこかのタイミングで女子高生が全くウケなくなったり規制対象になる可能性があります。そのとき女子高生しか描けなければ即死です。これが「女子高生を描く絵描き」と道を定められない原因の一つです。「前にも似たような絵を描いたことがあること」を気にするのは、この事態への恐怖が根底にあるんですね。それで決断できずに先延ばしにしてノーマルエンドに追い込まれます。

けどそもそも「女子高生を描く絵描き」に道を定めなければ、絵描きを続けることさえできませんでした。辛くて数回で心が折れますから。女子高生なら上手く描ける絵描きと、どれも中途半端にしか描けない絵描きなら、そりゃ女子高生だけでも上手く描ける方がいいですね。

女子高生を描き続けて安定したら、女子高生絵が通じなくなる未来に備えて幼女やおじさんも練習してみるといいかもしれません。女子高生で培ったノウハウが通用するのでちょっと調べて勉強・練習すればそれなりに描けるようになると思います。

ノウハウの蓄積がない序盤にこれをやると、どの絵も満足に描けないので心が折れて死にます。死にました。そうならないために、まず一本に絞りましょう。あなたはまだ絵を描くことに慣れていないんですから、同じ絵を描きまくって慣れましょう。備えを考えるのは慣れてからです。

 

数を稼がないと上達なんてできないので、何者かになるには数を稼げるようにする必要があります。そしたら毎回四苦八苦しながら切り抜けていくより、同じ事を繰り返して慣れた方がいい。

誰もあなたに「毎回違う絵」なんて求めてないんですよ。かわいい絵やかっこいい絵が見たいだけですから、道を定めて繰り返しましょう。