「残念な姉との幸福論」感想

本作はヒロインが姉2人でルートが2つあり、片方がハッピーエンドでもう片方がバッドエンドです。

共通パートとバッドエンドは苦痛に満ちあふれており、何度も「もうやめてもいいかな」となりました。最後まで辿り着けたのは本当に気まぐれ、運がよかっただけです。それでいてハッピーエンドもとても素晴らしいというほどでもないです。私が感動モノで感動できる才能のない人でなしというのもありますけど。

まず共通パートはとても寒く、気持ち悪かったです。「やりすぎて叱られる→すぐに忘れてまたやりすぎる」の繰り返しが頭悪すぎました。ハッピーエンドの伏線みたいなものではあるんですが、伏線って回収するところまで読者が辿り着いて初めて価値があるものなんですよ…苦痛すぎてその前で心が折れたらそこで終わりなんですよ…。

私は何とか「どちらの姉を選ぶか」というルート選択肢まで辿り着いたわけですが、寧々ルートを選んだらバッドエンドになりました。制作陣の方々、寧々に親でも殺されたんですかね。何の救いもないバッドエンドです。寧々は全く話が通じず、仮に今回上手く立ち回って救えても近い将来破滅するだろうな、みたいな。何の希望もない。

多分本作を手に取るのは「お姉ちゃんとふわっと幸せな一時を過ごしたい」みたいな人だと思うんですけど、そんな彼らにあのバッドエンドを見せても…。

そしてもう一方の鈴音ルートは打って変わってハッピーエンド、明るい未来に向かって邁進していく明るいルートになります。やっぱり寧々に家族でも殺されたのでしょう。何だったんでしょうね、寧々ルート。

未来ノスタルジアでは「感動できなかった場合の保険」が多数用意されていて、感動し損なっても楽しめるようになっていました。

一方で本作。



きっつ…。顔が失敗した福笑いみたいになっていたり、単純に汚かったりで見るだけで割とつらい絵が頻繁に出てきます。これ、特別悪いところをピックアップしたわけじゃないんですよ…。姉2人のCGはまともですが周りが終始こんな感じに終わっています。

このため感動し損ねると救いようがなく、全クリした今の印象は「こんなのやるくらいなら他にいくらでもいいのがある」です。他を全部かなぐり捨てて感動一本に絞ったのが間違いだったんじゃないかと思います。

感動モノの失敗作。上手く噛み合って感動できればまだしも、外すと虚無です。早い段階からヤバい雰囲気が漂っていてそれにも気付いていたので、もっと早い段階で切り上げておけばよかったと思います。以後気をつけます。