「聖エステラ学院の七人の魔女」感想

デモニオン2はゲーム部分がUIのせいで苦痛でしたが、シナリオはよかったんですよね。じゃあ紙芝居エロゲならいいじゃないかというわけで手に取ったのがこちら、聖エステラ学院の七人の魔女でした。

見るからに抜きゲーですね。抜きゲーでした。聖ナントカという字面から何だか難しそうな雰囲気が出ていますが大丈夫です。本作は抜きゲーであって、難しいシナリオを読み解くような作品ではありませんから、ズボンは下ろしておいて大丈夫です。

閉鎖的というか物理的に隔離されている学院が舞台で、人体実験大好きなマッドサイエンティストや殺人狂、監禁レイプ魔などというろくでもない連中と渡り合いながら、ヒロイン達とセックスしたりセックスしたりセックスしたりしていきます。抜きゲーなので。敵勢力がろくでもないので、バッドエンドでは主人公もヒロインもモブキャラクターも皆さん碌でもない感じになります。敵勢力がこの顔ぶれですから、大体ご想像の通りです。そういうのがお好きであればオススメです。グッときました。

同年代ヒロイン5人と大人ヒロイン2人を攻略するとトゥル―ルートであるタイトル画面のヒロインしらせのルートが解放される、というよくあるルート制御が掛かっています。それでまぁ順にクリアしていくわけですが、この7人のルートがいずれも大変面白かったです。各ヒロインにハッピーエンドとバッドエンドが1つずつあり、どれも短い中で感心するような多彩な展開を見せつけてくれました。

特にバッドエンドがしっかり描かれていたのが印象的で、本作のバッドエンドはハッピーエンドと同程度の規模になっています(ハッピーエンドが短いとも言う)。「選択肢を間違えたら即死、ヒロインは性奴隷」という軽いものではなく、場面が二転三転してから死にます。結局死ぬんですけど。

ところで7ルートは面白かったと言いましたけど、じゃあトゥルールートはどうだったかというとこれが本作の残念なところで、特に面白くなかったです。それまでの7ルートで出てきた要素を絡めて真相を解明しながらハッピーエンドに突き進んでいく感じですが、7ルートの劣化コピーみたいな特に面白くもない展開でそのままあっさり終わってしまい「え、あ、あぁ…そう…」と。その後ハーレムルートが解放されますがこれもごく一般的なハーレムルートで特に面白くもないHシーンを連発するアレなので、聖エステラ学院の七人の魔女はここでお終い。7ルートを読み進めていたときのわくわく感…あれが最高潮でしたね…。

トゥルールートが何か盛大に失敗していたわけでもありませんが、それまでものすごく面白いルートが続いていたのに最後が普通よりちょっと下くらいのルートになったので、面食らってしまいました。7ルートはとても面白かったのでオススメですが「とても面白いけど、最後にすごい展開とかないから、あまり期待しない方がいいと思う」という「それホントにオススメか?」みたいな微妙な尾ひれが付いてしまいます。悲しい。