「Dang! Dang! 団地妻」感想

ハーレムルートってありますよね。全てのヒロインと関係を持つ特殊なルートで、その性質上他の全てのルートをクリアしてヒロインや世界観を把握してから解放されるおまけ扱いが多いですね。

ところが本作では何と1ルート目がハーレムルートで固定です。攻略サイトでそのルート制御情報を読んだときは目を疑いました。そしてその力強さにグッと来ました。初回意図的に微妙なノーマルルートに流される作品が溢れている中、ハーレムルートに固定して楽しませた後で個別ルートに進ませるなんて、これはすごい作品なのではないか、と。

本作にはヒロインが3人います。ってことはハーレムルートではこの3人と酒池肉林なのかな、と思ったら少し違いました。ヒロインのうち2人が主人公の団地妻の座を奪い合う関係で、選ばずに2人と関係を続けるルートでした。

ハーレムルートは世界観(この作品における団地妻という概念についての)説明やプロローグという意味合いが強い「あぁこれきっと楽しい雰囲気のまま走り抜けてくれるんだろうな」と希望を持たせてくれる内容でした。なるほどこういうハーレムルートの使い方もあるんだな、と。

ハーレムルート後に解放されるヒロイン3人の個別ルートはそれぞれ2時間規模の軽いもので、深刻になる暇もないまま楽しい感じで終わりました。大変素晴らしい。これと言って残るものはありませんでしたけど、それでいいんですよね。

それから3人の個別ルートを終えるとおまけシナリオとしてハーレムルートが解放されます。今度はちゃんと3人との4Pです。ハーレムルートに始まりハーレムルートに終わりました。

学園ラブコメに慣れているせいで「団地妻」といういかにもアレな言葉に「えーそれはちょっと…」となってしまっていましたけど、開けてみたらそんなどろっどろにエロいわけでも爛れているわけでもない、何も残らない明るく楽しいだけの作品でした。いい作品でしたね。