「LOVEREC.」感想

本作のCGは素晴らしいです。特に公式サイトGalleryの左上のCG。何と言うか完璧ですね。pixivにはこれより上手い絵はごろごろ転がっているでしょうけど、そうではなくて、一目惚れしました。

本作には他にも素晴らしいCGが数枚あり、度々目を覆って大きなため息をつきながらしばらく復活できなくなっていました。あまりに威力が高すぎます。チアガールやブランコのCG、見て頂ければわかると思うんですけど、ホント素晴らしいんです。CGを見るためだけでもプレイする価値のある作品だと思います。

内容の方では、メインヒロインのヒトミルートに入るには、他の3人のルートをクリアする必要があります。で、その3人のルートが全く同じ展開になります。嵐の日、落雷による停電で大事な作品データが吹っ飛び、学園にあるバックアップを取りに行ったら途中で増水した川に落ちて、それをヒトミちゃんが魔法で救ってハッピーエンド。

最初は緊張感がなくもないですが、3人目ともなると「お、嵐さん今回もよろしくお願いしまーす」くらいの受け取り方になります。ここまで全く同じ展開になる作品は珍しく、ある意味新鮮です。

同じ展開になる理由はヒトミルートで説明されます。これまたなかなか珍しい展開でした。時間を操作したり実は夢でしたとか。カメラや映像の話を期待してプレイしているプレイヤーからしたら「え、そっち系?」だったと思います。

時間操作とかそういうのは、消化するのにそれなりに覚悟が必要ですよね。「未来ノスタルジア」のようにタイトルに未来・過去関連の言葉を入れたり、タイトル画面の背景画像やロゴに時計を組み込んだりして「そっち系ですよー!」とアピールして、プレイヤーに覚悟させてやっと受け入れられる。そういう要素です。

それで本作にそういうアピールがあるかというと…ないですね。フィルムや録画といった要素がそれと言われればそうかもしれませんが、多分繋がりません。それで突然時間操作をぶつけられたプレイヤーはさぞ面食らったことと思います。

多分これが批評空間に「シナリオが微妙」という趣旨のコメントがちらほら出現している原因。あらかじめしっかりアピールしていればもう少しそういうプレイヤーを救えたような気がします。

ってことで本作はそっち系です。そういうネタバレ込みでやれば、消化不良を起こすこともなく、普通に楽しめるんじゃないでしょうか。CGはホント素晴らしかったです。Gallery左上のCGでわかった方はやりましょう。きっと素敵なCGに出会えます。