「MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――」感想

文明がやたら進んだ数千年後の未来、宇宙を崩壊させようとする悪の手から宇宙を守るため、3日間のループの中で楽しい日常を過ごす作品です。無限にループするなら、そんなの勝利が約束されたようなもんですから、メイドのメカニカにセクハラでもしながらのんびりやっていきましょう。

ちなみにこちらが主人公のメイド、メカニカ。

福引きで当たったメイドロボですが文明がやたら進んだ数千年後の世界観なので、機械らしさはほぼ0で大体人間です。最初こそ少しツンツンしたところがありますが、徐々にデレていき、

こうなりました。かわいい。

こんなメカニカを引き連れて面白おかしい世界観の町を練り歩き、演奏しながらセクハラしながら情報収集しながら、徐々に真相に近付いていきます。

(面白おかしい世界観の例)

そしてそれが心地の良いBGMに包まれており、雰囲気はもう最高です。いつまでも浸っていたい、とても素敵な雰囲気です。

 

で、問題はUIでした。

演奏のテンポが悪い

本作では主人公が相手の感情を揺さぶる魔法の音楽を奏でて情報を聞き出していきます。そして演奏する曲は上下左右の入力4回の組み合わせの合計で決まります。たとえば4422なら12の曲を演奏するわけですね。1344でも12です。

これが1回入力する度に数秒待たされます。16の曲を演奏するために4を4連打してさっさと終わらせたいのに、4…4…4…4と入力する必要があり、それも演奏自体が結構な回数要求され、辛かったです。

スキップ確認が鬱陶しい

上記の演奏ですが、ゲーム内時間を多く消費するのに、3日間でループするせいで住人達は記憶がリセットされて忘れてしまいます。そのため「ゲーム内時間をあまり消費せずにスキップする機能」が用意されています。なるほど。

住人達に話し掛けると「スキップする?」と問われ、「いいえ」を選ぶと「じゃあスキップせずに普通の時間消費でやる?」ともう1回問われます。これが地味にウザかったです。ループしていくうちにプレイヤーの記憶もこんがらがってくるので、「こいつってどこまでイベント進んでるっけ?」と話し掛けて確認したくなるんですが、その度に2回も確認メッセージが表示されるんですもん…。仕方ないといえば仕方ないんですけど、どうにかならなかったものか。

マップの直線性が低い

短距離走のコースを想像してみてください。主人公の初期位置は3番レーンです。そして直進すると壁にぶち当たります。ゴールは2番レーンなので、途中でレーンを変更する必要があります。…というマップが多く、気持ちよく移動できないことが多いのもつらいところでした。

これは左端の初期位置から→キーを押しっぱなしにした結果です。ちなみにここで↑キーを押しても引っ掛かって上に進めません。一度左に戻ってから↑キーを押す必要があります。何度この壁を爆破したくなったことか。

POWER地雷

上図左上に164という数値が表示されています。これは主人公のPOWERであり、演奏したときに数値分減っていくものです。メカニカにセクハラすると回復します。そして0になると死んでタイトル画面に戻されます。これがマジでヤバい。

何を間違えようが3日間やり過ごせば元通りという世界観なので、ぐるぐるループしていくうちに油断が発生します。物語は非常に面白いので、のめり込んでいき、POWERのことは頭からすっぽり抜け落ちます。

そしてあるとき、完璧に意識から欠落していたPOWERが尽き、突然主人公が死にます。ホントびっくりしました。そして状況を理解して笑いました。そのままタイトル画面に戻って目を覆いました。集中していてセーブなんてしばらくしていませんでしたから。

こまめにPOWERを確認していれば回避できた事故ではあります。確認しなかったお前が悪い事案です。地雷も何も、画面に常時表示されていますからね。けど、多分私だけじゃないと思うんですよね、この地雷を踏んだの。そして皆さん、一気に現実に引き戻されたと思うんですよね。このPOWERの挙動で幸せになったプレイヤーはいたのでしょうか…?

たとえば「気絶してメカニカに介抱されて1日潰れるだけ」にしておけば、死傷者は出なかったと思うんですよね…。

出入り口の当たり判定


演出の都合でなんかすごい画面になっていますがそれはさておき、一番下の鳥が主人公です。建物に入った直後です。このまま直進すればいいんですが、左右の柱が気になったので、イベントが進みそうな正面の人に話し掛けるのは後にして、ちょっと調べてみましょう。

あっ…。前作うさみみボウケンタンを思い出す挙動ですね…。縦マップと横マップを繋ぐ暴挙は流石にもうありませんでしたが、もう1マス上を初期位置にするとか、一度上に進むまで当たり判定を消しておくとか、どうにかならなかったんですかねこれ…。

Altキーでテキストをスキップしてしまう

Altキーはとても便利なキーです。Altキーを押しながらTabキーを押せばウィンドウを切り替えられますし、Altキーを押しながらPrintScreenキーを押せばアクティブウィンドウだけスクリーンショットを撮影できます。そして本作では、Altキーを押している間、テキストをスキップできます!やめて。

ちょっと攻略サイトを見ようとAltキーを押した途端にスキップが発動するので度々バックログのお世話になっていましたし、上の方に掲載した旦那様ちゅきちゅきのスクリーンショットは何度も撮影に失敗しました。Ctrlキーでもスキップできるので、Altキーにまでスキップ機能を割り当てなくても何の問題もなかったと思うんですけどね…。

回想機能がない


そしてこの致命的な欠陥です。本作のCG、Hシーンはいずれも極めてヤバい威力がありますが、それにゲーム画面上で到達するのはそこそこ面倒です。中には再プレイが必要なものもあり、後から「あ、そうだ。あのHシーンを使おう」はなかなか難しいところがあります。

 

こう、ありとあらゆる場面でクソUIが邪魔してきて、素晴らしい内容と向き合いづらい作品でした。それでもメカニカはとてもエロかわいく、物語も面白いのでオススメではあるんですけど…やるなら…がんばりましょう。