アンモライト作品のUIが地味に改善されている、という話

「アンモライト」というと低価格の抜きゲーを短い間隔で出しているメーカーというイメージですね。UIは共通していて、中身だけ変えていくことで開発コストを安く抑えて利益を出しているんだろうなって。そのアンモライト作品のUIが地味に改善されていることに気付きました。

まず古い方を見てみましょう。桃色恋恋は2014/01/31発売の作品です。

まずタイトルバーに何やら長々と表示されています。
[2013/11/15 rev.2]桃色恋恋 ~姉妹とつむぐエッチな関係~ ver.1.00 [mode~]
だそうです。タイトルとバージョン情報以外にも何か難しそうな情報が色々並んでいます。rev.2とver.1.00の違いはよくわかりませんし、[mode_title.ks - 272]が何を意味するのかもさっぱりわかりません。

この最後の272の部分はゲーム画面でテキストを進む度にどんどん更新されていき、その度に画面がちらつきます。視界の端でちらつくのでとても気になってしまいます。
桃色恋恋 ~姉妹とつむぐエッチな関係~ ver.1.00
で固定されていればこんな問題は発生しないのに…。これでプレイヤーにとって意味のある情報ならまだしも、何ら役に立たない情報の更新でちらつくんですから悲しくもなります。

次にスキップの挙動も見てみましょう。なんと本作はCtrlキーではスキップできません。Shiftキーもダメです。Enterキー押しっぱなしでスキップします。それでいてマウスの左ボタン押しっぱなしではスキップできません。Enterキーのみです。何これ。

場面は少し飛んでCG回想画面も不味いです。

差分CGが1枠にまとまっており、たとえば左側の枠には6枚、右側の枠には3枚の差分が1枠にまとまっています。で、右側の枠をクリックしようとしたのに手が滑って左側の枠をクリックしてしまったとします。やっちまったぜ。

皆様ならここで何をしますか。右クリックですよね。私だってそうします。でも本作では脱出できません。はい。クリックで全差分をめくらないと脱出できません。「あーそういう作品あるよね」ってなりましたか。本作がそれなんです。

「ああああああ!!!(怒)」と連打して勢い余って同じ枠をもう一度クリックして「ああああああああああああ!!??」ってなった経験、ありますよね。ないですか。それならそれはとても幸せなことだと思います。こんな経験、誰もする必要はありません。

さて、では新しい方を見てみましょう。かぐや姫はバブみたっぷりのロリBBAでした。は2017/12/22発売の作品です。桃色恋恋の発売からから3年半くらい経過しています。

いやーどこかで見たことのあるUIっすね…ってんんっ!?タイトルバーがすっきりしています。元々のタイトルが長いために文字数はそれほど変わっていないように見えますが、タイトル前のrevナントカも[mode~]もありません。これならもうちらつきません。意味を読み取る必要もありません。

Ctrlキーでスキップできるようにもなっています。Enterキー押しっぱなしでスキップできて左ボタン押しっぱなしではダメなのは相変わらずですが、Ctrlキーでスキップできればそれは些事でしょう。

CG回想も右クリックで戻れるようになっています。もう連打で戻る必要はありませんしもう一度入っちゃう事故も発生しません。

タイトルバーの表示が減った以外見た目の変化はなく、全く同じUIを使っているように見えて、地味に改善されています。もしかすると見逃しているだけで他にも改善されているかもしれません。

「お前…地味に改善してたんだな…」と嬉しくなりましたってだけの話なんですけど。UIの改善に気付くと嬉しくなりませんか。病気ですか。