Youtubeで新作エロゲのOPムービーを眺めていてふと気になったんですが…昔のOPムービーってもっと矢印だらけではありませんでしたか?
ふと気になってツイートしたら、いきなり正解が飛んできました。
SHUFFLE!のOPが矢印すぎた記憶はあります
— 茶畑壱紅@積みゲー賽の河原営業中 (@saino_kawa_ra) 2019年6月15日
SHUFFLE!は2004年発売のエロゲです。当時大成功したらしい。こちらがそのOPムービー。めっちゃ矢印ですね。
さて大成功すると後続は真似ます。SHUFFLE!のOPムービーは矢印だらけだから、矢印だらけのOPムービーはウケるだろうと。それで矢印OPムービーが大流行して、そこから「エロゲのOPムービーは矢印だらけ」という印象を受けたんだと思います。
ところでSHUFFLE!って矢印OPムービーのおかげで大成功したのでしょうか。逆ですね。「大成功した作品が矢印OPムービーだった」だけで「矢印OPムービーだから大成功した」わけではありません。そうだったのかもしれませんが、わかりません。
SHUFFLE!はヒロインの数が~人だから、原画が~だから、シナリオが~だから、OPムービーが矢印OPムービーだから大成功したのではなく、SHUFFLE!だから大成功したんです。
しばらく矢印OPムービーが多数出回りますが、思ったより成功しませんでした。そりゃそうです。SHUFFLE!じゃないので。そうして「矢印OPムービーは成功に繋がる」という幻想が徐々に解けていき、それに伴って数が減ってきたのが現代というワケです。
もしかすると技術の進歩により矢印が必要なくなったのかもしれません。技術は時間経過で増えます。開発環境も改善されます。1年後、2年後にはもっと性能のいいパソコン、マウス、ペンタブが出回っているでしょう。もしくはこれらを上回る使い勝手の装置が発明されるかもしれません。
当時OPムービーを華やかにするには、矢印以外に選択肢がありませんでした。尻尾を伸ばして頭の位置をずらすだけで動きを表現できる矢印は低性能なパソコンでも扱いやすく、一方で複雑な表現技法はパソコンの性能上、選択できませんでした。
それが単位がMB、GBからGB、TBになり当たり前のように静止画が動く現代。「軽さ」はそこまで重要ではなくなりました。ありとあらゆる最新の華やかな表現技法が選択肢に加わり「矢印でなければらならない」という状況が解消されました。
- OPムービーから矢印が減った
- 原因1.「矢印OPムービーは成功に繋がる」という幻想が解けた
- 原因2.技術・開発環境によって矢印以外の選択肢が登場した
矢印の数を数えたわけでもないので実際に減っているかは知りませんけど。もっと言ってしまえば、矢印が増えても減っても、困るわけでもないんですけど。