これはpieces / 渡り鳥のソムニウムのゲーム画面でメニューボタンにマウスカーソルを合わせたところです。オンマウス演出で色を付けてクイックセーブボタンに合ったことを伝えていますね。とても普通のオンマウス演出です。ここまでは。
よく見ると枠線の上を◆がくるくる周回しています。
何だこれ…。
ちょっとこのオンマウス演出を作った人になりきって考えてみましょう。上司からオンマウス演出を作るように言われて、このオシャレなボタンの雰囲気を壊さないよう、透明な部分を着色しようと考えました。他の作品でも一般的に行われているオンマウス演出ですし。それでプログラムを改造したり画像を作ったりして完成したわけですよ、「オンマウス演出で背景が青くなるQ.SAVEボタン」。あとは他のボタンも同じように作って終わりじゃないですか。
でもこのオンマウス演出を作った人はそこで終わらなかったんです。青くするだけではつまらない、寂しい、何かそういうのがあって、わざわざ枠線上を◆が周回する演出を追加するに至りました。なんで?
「マウスカーソルが無事に合ったことを伝える」だけなら青くすれば十分です。そして青くしたことでオシャレなボタンを台無しにしたりもしていません。青くしただけで十分完成していたと思います。それなのになぜこの演出を追加したのでしょう。
自信はあまりありませんが、「長時間放置から戻ってきたとき、オンマウス演出が動いていた方が発見されやすい」なんてどうでしょう。
青くしただけで終わりでは画面に動きがないので、トイレから戻ってきたプレイヤーにとっては静止画であり、既にオンマウス演出は目立たなくなっています。オンマウス演出は画面の変化で目立つものですから。ここで活躍するのが常に動き続けるオンマウス演出です。「さて再開するか…っと何か動いてるな。あ、ここにマウスカーソルがあるのか」でスムーズにマウスカーソルを発見してプレイを再開できます。右側にあるオートモードやスキップなどの枠線のないボタンは青くなるだけなんですけど。なんでここも枠で囲って◆を周回させないの?
そんなこんなでよくわかりません。なぜ青くしただけで完成にしなかったのでしょうね。