クソUIで学ぶエロゲUIデザイン「タイトル画面にクイックロードボタンがない」

 


これは彼女は友達ですか?恋人ですか?それともトメフレですか?のロード画面です。クイックロード専用のセーブ枠が8枠あります。枠は上から順に埋まっていき、全て埋まると一番古い上から順に上書きしていきます。たとえば11回クイックセーブすると⑨⑩⑪④⑤⑥⑦⑧になります。一番古いクイックセーブデータは一番使わないでしょうから、上書きしても構わないでしょう。実に理に適っています。問題はそこじゃない。

古いクイックセーブデータが一番使われないのはいいとして、一番使うのは新しいクイックセーブデータです。前回中断するときに作ったクイックセーブデータをロードして再開するという使い方ですね。

クイックセーブ1回目は、まぁクイックセーブデータが1つしかないのでパッと見ただけで1番目だとわかります。2回目は、上に追加するか下に追加するかがまだわからないので、見比べて「下に追加するんだな」と理解して2番目をクリックします。

そしてしばらく使って9回目。
②③④⑤⑥⑦⑧(①を上書きするイメージ)
②③④⑤⑥⑦⑧(①を追い出すイメージ)
このどちらになるか、まだわかりません。

翌日になって再開するとき、前者を期待していた場合は一番上を、後者を期待していた場合は一番下を見ます。そして後者を期待していた皆さんはちょっとがっかりして一番上を見ます。どちらを期待する人が多いかは知りませんが、これまで下に追加されており、メモ帳やWordなどのテキストエディタの挙動に慣れていることもあって、後者を期待した人が多かったんじゃないかと思います。

さて、もう少し進めて11回目。3番目ですね。上にも下にもクイックセーブデータがあり、どの枠にセーブされたかなんて意識しているわけがないので、上からか下からか、順番に目的のクイックセーブデータを探していくことになります。サムネイルがヒロインの顔だけなので何の参考にもならず、マウスカーソルを合わせて背景に当時のスクリーンショットを表示する機能と日時を手がかりに一つずつあれじゃないこれじゃない。

クイックセーブ/ロード機能は「セーブ/ロード画面に移動する一手間掛かる従来のセーブ/ロード機能を機能制限して、一手で利用できるように簡略化したもの」です。手間を省くための機能なのに、これはひどい。

なぜこんなことになったのか。「最新のクイックセーブデータをロードする機能」が存在しないのが原因ですね。「ロードボタンでロード画面を表示してクイックセーブデータ一覧から1つ選ぶ」ではなく「クイックロードボタンを押すと最新のクイックセーブデータをロードする」なら何の問題もなかったわけです。

ここでゲーム画面を見てみましょう。

…あるじゃん!クイックロードボタンあるじゃん!それなら何の問題もないじゃん!

では続けてタイトル画面も見てみましょう。

…ないじゃん!

ゲームを起動して最新のクイックセーブデータをロードするには、ロード画面を開き、適当なデータをロードしてからクイックロードボタンを押す、という何とも言えない手間が掛かってしまうんですね。テスト段階でおかしいと思わなかったのかな…。

それでロード画面を眺めていたら「Q」というページボタンを発見して、クリックしてみたら冒頭のこの画面が表示されたわけです。

タイトル画面にクイックロードボタンを設置していればこうはならなかったと思います。そしたら「古いクイックセーブデータを利用したい場合」だけクイックロード画面を使用すれば済み、単に再開したい場合はタイトル画面のクイックロードボタンをクイックするだけでスムーズに再開できたはずです。

タイトル画面にクイックロードボタンがあれば…そうでなくてもクイックロード画面が古いデータを追い出す感じだったら…そうでなくてもサムネイルがあれば…もしくはクイックセーブ枠が1枠なら…そのいずれもそうなっていなかったので、クイックセーブ/ロード機能が地味に使いづらくなってしまいました。とても残念です。