ズッコンバッコン作戦で見る「何をしてほしいか」を伝えることの大切さ

お願いするのってなんだか恥ずかしいですね。仕事でも必要でもなければお願いせずに済ませたい。自分の欲望を相手に伝えるなんてそんな…でも相手からしたら、むしろお願いされた方がやりやすかったりするんですよ。

まずトロピカルKISSの一節をご覧ください。主人公海人が立夏が恋人関係になったけど、なかなかセックスに持ち込めない。どうしたらいいか風鈴に相談したら「怒られてもいいからズッコンバッコンしようぜ!と言ってみろ」とアドバイスされました。で、やってみました。そんなシーン。



これ、悪くない作戦だと思うんですよね。ちょっと実験してみましょう。まず以下の可愛い女の子をご覧ください。

頬を赤らめていて可愛いですね。

パッと見たときはどこに注目すればいいかわからず、ふわっと「可愛い」くらいの印象だったと思います。次に「頬を赤らめているところが可愛い」と説明を受けて頬に注目しましたよね。髪型でも目の色でもなく、頬に注目して「なるほどかわいい」と。逆に「えーそうか?」でもいいんですけど、とりあえず頬に注目したと思います。

人間は様々な要素の集合体です。目、耳、口、胸、身長、職業…そんな人間と向き合った相手は、何に注目したらいいかわかりません。髪型を見ればいいんですか。それとも靴ですか。年収ですか。

「わからない」は不快です。なのでちょっとアドバイスしてやれば、あなたが頬に注目したようにその要素に注目が集まります。そのくらい「何をしたらいいかわからない」は不快で、「何をしたらいいかわかる」は嬉しいことなんですね。

ズッコンバッコン作戦は相手に「セックスしたい」と伝える作戦でした。実際有効かは知りませんが、有効そうではあります。相手は何をしたらいいかわからないので。ズッコンバッコン作戦はそんな相手に「とりあえずセックスを望んでおり、セックスすれば喜ぶ」を伝えます。「何をしたらいいかわからない状態」から「セックスを検討すればいいと方針が決まった状態」になります。

私たちは何をしたらいいかわからないから、社会が示す通りにとりあえず高校に行き、大学に行き、会社に就職して仕事しながら暮らしているんです。とりあえずそうすれば一応お金を稼げてとりあえず生きていけるので。とりあえず。学校が、会社が毎日やるべきことを示してくれるのでとても楽ですね。

休日をぼけーっと何もせずに過ごしてしまうのも、休日については誰もやるべき事を示してくれないからです。選択肢が膨大で何をしたらいいかわからない。それで固まってしまっていつの間にか休日が終わっているわけです。よくある話ですね。

 

少し話は変わりますが「嫌いなものではなく、好きなもので自分を語れ」みたいな話ありますよね。「アイドルが嫌い」ではなく「肉が好き」と。これもズッコンバッコン作戦と同じ理屈です。

アイドルが嫌いとわかっても、正解するために何をしたらいいかはわかりません。とりあえずアイドルの話題は避けよう。でも何の話題を振ればいいのやら。それが肉が好きとわかれば、肉の話題を振ればいいことがわかります。っていうか一緒に焼き肉でも行けば正解でしょう。

自己紹介では得意なこと、好きなものなどを積極的にアピールしていくべきです。相手の出方を自分の得意なこと、好きなものに定めてやるんですね。相手は悩まずに球を投げられて楽ですし、あなたも得意なことや好きなものしか飛んでこないので対応がすごく楽です。

苦手なことや嫌いなもので自己紹介すると、相手は何をすればいいかわからないので、悩んだ挙げ句にみんな全然違う球を投げてきます。最も苦手なあの球だけは飛んできませんが、あれこれ飛んできてとても苦労します。

 

「何をすればいいかわからない状態」は不快だから「何をすればいいか」を示すと割とやってくれる―1行でまとまっちゃいましたね。ブログなどでも「コメント頂けると嬉しいです^^」などと締めている記事を見掛けます。読者は記事を読み終えて次に何をしようか迷っているので…はい、割とやってくれるんですね。私もブログをTwitterとかで紹介してもらえると嬉しいです。