ページボタンのUI哲学、私がページボタンを削除した理由

アクセス解析を眺めていたら、1人で連続数時間、2~3桁の記事を読んでいるらしい記録が目に付きました。よく見ると、新しい記事から順に遡っているようでした。

これは不味いと思い、ページボタンを削除しました。

ページボタンとは、ページの最下部にある「<前のページ」「次のページ>」みたいなアレのことです。ブログの記事は投稿日時順で並んでいるので、ページを遡っていくと記事を順番に見ていくことができます。ブログは元々「インターネットに公開する日記」ですから「元々著者に興味を持っている人が、日記を読むように記事を順番に読んでいく」という使い方を想定したUIですね。

一方で当ブログはエロゲブログです。客は暇つぶしに面白い記事を求めてアクセスします。面白けりゃオッケー。日記ブログとは根本から違うんですね。

そうするとページボタンの価値も変わってきます。当ブログに求められているのは「面白い記事」です。それに辿り着くのに「1ページ目に気になる記事がなかったら2ページ目、2ページ目にもなければ3ページ目」という操作は不便が過ぎます。

トップページには7つも記事が並んでいます。その中に気になる記事がなければ、多分2ページ目にも3ページ目にも気になる記事はありません。あなたに当ブログは合わなかった。そういうことだと思います。さっさとタブを閉じてTwitterかyoutubeか、どこかに行きましょう。

 

私の想定している当ブログの使い方は「どこからか記事にアクセスし、面白ければ最後まで読み、関連記事から次の記事に移動する」です。面白くなければ、まぁ帰るでしょう。

最初にアクセスした記事は、タイトルに興味を持ってアクセスしたはずです。なのでページを遡るより関連記事を眺めた方が次の面白い記事に出会いやすいです。

たとえばGoogleの検索結果から「ランスシリーズで学ぶ回想画面のUI設計」にアクセスして読破したなら、彼は私の記事に好意的な印象を持っており、UIにも興味があります。そんな彼に以下のような関連記事を提示します。

上の4つからどれかを選んでアクセスしますね。UI関連の記事があるかもわからないページを遡る必要はありません。とてもスムーズに次の記事を決定できます。

 

関連記事機能には「関連記事が似たような記事で埋まる」という問題があります。多分「クソUIで学ぶエロゲUIデザイン」の関連記事には「ランスシリーズで学ぶ回想画面のUI設計」が並んでいるのでしょう。

そうすると数記事読むと見たことのある記事しか並ばなくなり、関連記事機能が機能しなくなります。もうこれ以上読んでもらえないじゃないですかってそれでいいんですよ。

私は彼に大量の記事を一気に読んでもらいたいわけではなく「このブログ面白い!」と思ってもらいたいんです。「面白かったからブックマークに入れてまた暇になったら他の記事も読んでみよう」―そうなれば完璧です。それには数記事読んでもらえれば十分でしょう。

ブックマークに入れるほどになれば、私は「面白い記事を書く、面白い考え方をする人」みたいな印象になっており「UI以外にも何か書いているのかな」となります。もしくはTwitterアカウントに興味を持つかもしれません。これで常連客のできあがり。

そしてこの流れを発生させるにはとにかくまず関連記事機能に触れてもらう必要があり、ページボタンなんてものは触ってほしくありませんし認識もされない方がいい。それなら削除しちゃえばいい。そうなりました。

 

さて、上手く行ってできあがった常連客さんの行動を考えてみましょう。ブログのトップページをブックマークに登録して定期的に見に来る人と、Twitterの私のアカウントをフォローした人。

彼らは最新記事のタイトルを見て、気になったらアクセスします。気にならなければアクセスしません。アクセスした場合、記事を読破したりしなかったりします。しなかった場合はまぁいいですね。お帰りです。

で、記事を読破した場合。彼はその記事のタイトルに興味を持ってアクセスした人なので、関連記事にも多分興味を持ちます。初回アクセスでUI関連記事を読み尽くしましたが、当ブログはUIに限定したブログではありません。絵関連だったりTwitter関連だったりの「エロゲというふわっとした枠には収まっているけど、UIとは関係のない記事」も数多くあります。なので関連記事機能が復活しています。また数記事で機能停止するまで、どうぞお楽しみください。

 

ページボタンがあると、全ての記事にアクセスの可能性があります。根気強くページを遡って1年以上前の記事に出会う人もいるかもしれません。しかしページボタンを削除してしまうと「どの記事の関連記事にも並ばず、最新7記事から流れたらブログ上からリンクがなくなる記事」が発生します。

ですが私はこれを特に気にしていません。私の目的は「多くの人に常連客になってもらうこと」であり「アクセスできない記事があること」はその支障にならないので。要は面白い記事に連続して出会って「このブログ面白いじゃん」となればいいんですから。

それに記事の投稿を続けていれば、孤立記事が関連記事として発掘されることもあるでしょう。なので「今孤立している記事があること」は何の問題もありません。

 

「ブログのアクセス数を増やす方法」的な記事には「記事をたくさん読んでもらって「面白い記事の多いブログ」と認識してもらう」的な方法が紹介されていることがあります。基本的に正しいです。そりゃ面白い記事が多いんですから、ブックマークに登録したくなるでしょう。それを私は強制的に数記事でやめてもらうように設計しています。頭おかしいな?

それは「面白いブログという認識を得るには数記事で十分なため」、そして「何十記事も読む場合、終える理由は外的要因のため」です。「時計を見たら家を出なきゃいけない時間だった」では、うっかりブックマークに登録せずにパソコンをシャットダウンしてしまうかもしれません。そしたら50アクセス×1回で終わってしまいます。常連客になってもらえれば3アクセス×100回にもなるのに。

数記事で終われば、家を出なきゃいけない時間になる前に終わり、落ち着いて「面白かったしブックマークに入れとくか」ができます。

 

「ページボタンを削除するにあたって色々考えたよ!」というだけの記事でした。「色々考えた」というだけで「考えたとおりに読者が動く」とは限らないんですけども。だから設計って面白いんですけど。

というわけで、どうぞ関連記事をご利用ください。多分とても便利ですから。