メニューバーの親メニューから直接実行してはいけないのか


こちらはヤンキー彼女と子作り学園ライフのメニューバーです。選択肢が1つしかないなら選ばせるんじゃねぇよって。そう思いませんか。私はそう思いました。けどもしかするとこれが正解かもしれません。

親メニュー「マニュアル(H)」に子メニュー「マニュアル(I)」がぶら下がっていて、他の子メニューはありません。それならマニュアル(H)をクリックした時点でマニュアル(I)を実行すればプレイヤーは「マニュアル(I)を選ぶ」という一手間を掛けずにマニュアルを読めます。誰も得しない無駄な手間が1つ省かれ、少しだけ世界平和に近付きます。

では今回のこのメニューバーが残念なUIかというと必ずしもそうとは言えません。というのも「メニューバーの親メニューは、クリックしたら子メニューが下に表示されるもの」であるためです。一般的にそうですよね。直接マニュアル(I)が実行されるような挙動は、作ろうと思えば作れるので探せばあるかもしれませんが、一般的ではありません。一般的でないということは、利用者がその挙動を目の当たりにしたときに驚いてしまうということを意味します。

またエロゲには「プレイヤーはテキストを読み進めるために、マウスカーソルの位置を意識せずにクリックする」という特殊な事情があります。つまりぼけーっとクリックしていたらうっかりマニュアル(H)にマウスカーソルが合って、それに気付かずにクリックしてしまうという事故が考えられます。そうしたとき、子メニューが表示されただけなら「あ、やっちゃった」でゲーム画面をクリックすれば復帰できますが、直接実行ではテキストエディタでマニュアルを開いてしまいます。頑張ってテキストエディタのウィンドウを閉じるなどしなければ復帰できません。誤操作したときの被害を最小限に抑えるという意味ではなるほど正解ですね。

「誤クリックでテキストエディタが起動してしまう被害」より「マニュアル(H)をクリックしたらマニュアル(I)のみが表示されて微妙な気持ちになる被害」の方が大きいんじゃないかという疑問が湧きますが、ここでもう一つ考慮したい要素があります。それは「マニュアルの利用率」です。ぶっちゃけエロゲのマニュアルなんて誰も使わんだろってことです。

ゲーム性のない紙芝居エロゲで、readme.txtとか初めにお読みください.txtとか、マニュアル.htmlとか紙の取扱説明書とか、そういうの読みます?読みませんよね。エロゲのシステムなんて95%くらい共通しているので、マニュアルなんて読まなくても経験でプレイできてしまうんですよね。「マニュアルを読みたくてメニューバーからマニュアル(H)をクリックする人はほとんどいない」わけです。マニュアル(H)は初めてエロゲをやる人などの特殊な利用者を想定したメニューなんだと思います。

そうすると「マニュアル(H)をクリックしたらマニュアル(I)のみが表示されて微妙な気持ちになる被害」はほぼ発生しないと考えられます。一方で誤クリックは誰でもやらかすので、それなら誤クリックをフォローした方が合理的です。

 

単に直接実行するという発想がなかったとか、直接実行する方法がわからなかったとか、全く別の理由があったりとかで、全然見当違いなことを言ってしまっているかもしれませんけど。それは大体いつも通りなのでまぁいいですね。他に何か「こういう理由じゃないか」というのがあったらTwitterで教えてください。