身も蓋もない恋愛戦略の話

婚活の話を聞くと、アレはなかなか闇が深いですね。年収がいくら以上で、職業がどうこうで、と相手にものすごい条件を突きつけている人々…。そういうわけで、前回の話の続きです。人間の言葉を真に受けちゃいけないって話です。

年収いくら以上で職業がどうこうで、ってそんな人が実在するわけないじゃないですか。少なくとも婚活市場には。

そうです。前回の話に出てきた「コンピュータを相手に際限なくわがままになった人間」です。「そんな相手ともきっと出会えますよ」とニコニコ笑顔でうなずき続ける擬似的なコンピュータになって、わがままなまま育てるとああなるんですね。人間の生まれたままの欲求を引き出したら、大体あんなもんです。

まぁ当然そんな好条件の人は登場しないので、この人は長く婚活と付き合い続けることになります。資金源とか搾取対象とか、そういう呼び方になりますか。まぁ婚活の闇はどうでもよくて。矯正しないと異性の好みも際限なくわがままになるってところがポイントです。そして前回「実は好みなんてどうでもいい」という話をしました。

条件を厳しくすればするほど該当者を発見できる確率は下がり、婚活期間が延びます。「こういう人との結婚生活なら幸せだろう」がいつの間にか「こういう人との結婚生活でないと幸せではない」にすり替わっちゃっていたんですね。恐ろしい。

でもそもそも結婚相手なんて、この厳しい条件の該当者でなくても「いい相手」なら誰でもいいんですよね。結婚生活が幸せなら。そういうわけで、もし「お、いいじゃん」と感じたら、好みなんて全て放り投げてその人に話し掛けてみるのがいいです。「好みの条件に該当したから好き」ではなく「好きになった相手が好み」なんですから。

 

エロゲ業界は様々なエロゲを抱えており、どんな性癖でも受け止められる懐の深さがあります。何かに似ていませんか。そうです。「どんなわがままでも受け止めてくれる婚活業界」です。

エロゲ業界は、客が性癖をこじらせてくれた方が「彼女ができてエロゲが不要になる事態」を回避できるのでありがたいです。短期的には。長期的には「エロゲオタクになる才能を後世に残せなくなる」ので性癖を矯正した方がいいんですが、とりあえず自分が食っていく方が先なので、そんな未来のことは後回しです。

今更ですがエロゲをやり続けると性癖がこじれまくって異性との人間関係が構築できなくなります。「ありのままの自分を受け止めてもらえる」というのは嬉しいものですが、行き着く先は「エロゲしか自分を受け止めてくれない」というエロゲ依存状態なので程々に。