隠してあるエロ本をわざわざ暴かないでほしい

主人公の部屋にはAVやエロ本が隠されていたら、それはお決まりといいますか、暴かれる運命にありますね。ルートヒロイン辺りに発見されてしまうのでしょう。美しいパターンですね。やめてほしいですね。

「エロ本」は隠されています。隠されているということは、主人公はそれを発見されたくありません。発見されたくないから隠すんです。「隠す」は「発見を100%防ぐ道具」ではありません。現に今回発見されちゃいました。「隠す」は「発見されたくないことを伝える道具」です。言葉と同じ、意思表示です。鍵が掛かっていても、鍵穴をごにょごにょすれば扉は開けられます。立ち入り禁止の看板が立っていても、物理的にはいくらでも入れます。ただ、それらは持ち主の意思を表示しているだけです。

現実に「絶対発見されない隠し場所」は実現困難です。それを「隠しきれてないから主人公の落ち度でーすwww」と暴かれるのは、あまり気持ちのいいものではありません。私たちは「完璧は無理だから、お互い折り合いを付けていきましょう」みたいな世界観で生きているので、この理屈が通じない相手は単純に怖いですし気持ち悪いです。それをルートヒロインがやっちゃうんですね。意思疎通できないヒロインとの恋愛って無理すぎませんか。そりゃまぁ体だけの関係なら別として。

コミュ障と言っても音声がつっかえるとか言葉が出てこないとか、そういうわかりやすいタイプだけではありません。意思表示を読み取れない、読み取っても意味もなく無視する―そういうコミュ障もあります。

 

これが現実の母親の場合、意味があります。我が子の性癖が致命的にこじれるのをある程度防ぎます。性癖を母親に知られるおそれがあるなら、性癖が致命的にこじれていると不味いです。精々巨乳とか貧乳とか、ナースや巫女とか、そのくらいでないと見つかったときにキツい。四肢切断とか丸呑みとか、そういうのが見つかると致命傷ですね。

母親に知られてもちょっと気まずいだけで済む程度の性癖なら比較的健全なので、まだ現実の異性に興味を持ちやすく、ひいては子孫繁栄に繋がります。だってほら、妖精オナホールとか言ってたら「あ、孫の顔は見られないな」ってなるじゃないですか。そうならないためには、我が子の性癖を健全に保つ必要があります。必要悪ってやつですね。

…というのは現実の話で、二次元のそれも母親でもないヒロインがやる必要があるかというとどうでしょう。二次元の主人公の性癖はライターがそう描かない限り歪みませんしね。そもそも主人公の性癖なんて気にせず誘惑して枯れるまで搾り取ればいいだろって話です。お前が主人公の性癖になるんだよ。

 

  • 隠してあるエロ本を暴くヒロインは意思表示を読み取れないコミュ障に見える
  • 現実ならまだしもエロゲヒロインがそれをする必要はほぼない

ヒロインの魅力を損なうことはあっても、あれでヒロインに惚れることってないと思うんですよね。でもなぜかときどきあります。遭遇する度にとても微妙な気持ちになるので、特別な何かがあるのでなければやめてほしいです。