Hシーンのシチュエーション選択肢について考える


次のHシーンでヒロインに何を着せたいか。そういう選択肢ですね。別にそういう会話でもないんですけど、エロゲでヒロインに服を選ばされたら、それはそういうものです。でもこれ、選ばなきゃいけないんですかね。

こういう選択肢に遭遇したとき、エロゲオタクの行動は多分「セーブして一方を見て、ロードしてもう一方を見る」とかそんな感じだと思います。攻略情報サイトにも「セーブして差分を回収しましょう」などと書かれています。クソ面倒くさい。

面倒くさいので、どうせセーブ・ロードして両方見るんだから、選択肢なんて出さずに一本道で両方やればいいじゃないか―という発想も出てきます。でも最近のエロゲでもシチュエーション選択肢は元気に大活躍しています。なぜでしょう。

それで思いついたのは「シナリオ上のHシーンの数」です。普通の服バージョンとチャイナ服バージョンを一本道で両方やると、クリアまでのHシーンは2回になります。それが選択肢なら1回で済み、短時間でクリアできます。

シナリオの先が気になっているとき、Hシーンは割と邪魔です。エロゲやってて何言ってんだって話ですが、邪魔なものは邪魔。先が気になっている状態は、Hシーンを楽しめる状態ではないんです。それなら回避不能なHシーンが2回もあるのは不味いですね。

1回と2回の差なら大したことはありませんが、一本道で数が多くなるとセックス三昧な印象を与えてしまいます。「感動モノでHシーンはおまけ」みたいな感じにしたいのに抜きゲーみたいになってしまうのはあまり喜べることではありませんね。

ではここで、エロゲオタクの行動をもう一度考えてみましょう。「セーブして一方を見て、ロードしてもう一方を見る」でしたね。いつロードするのでしょうか。考えられるのは「普通の服バージョンのHシーンが終わった直後」と「クリア後」ですね。その途中で「あ、そうだ。回収してないや」で戻ることもあるかもしれませんけど。

シナリオの先があまり気になっていない場合、Hシーンが終わった直後に何ら苦もなくロードして、チャイナ服バージョンを回収できます。それならいいんですが、シナリオの先が気になっている場合はクリア後になります。これが不味い。

感動のエンディング、エピローグを終えて余韻に浸りながらCG回想画面を開いて「そうそう、この話はよかったよなぁ~」などとやっているとき、ふとほとんど埋まっている中に1枠2枠「NO IMAGE」とか「NO DATA」とかいう枠を見つけてしまいます。それで未回収の選択肢を思い出して回収に向かいます。

このときの心境はとても微妙です。今し方出会いと別れ、困難を乗り越えて迎えた感動のエピローグを終えて何なら涙まで流して最高の気分に浸っていたのに、なぜHシーンの差分なんかを回収しなければならないのか、と。

別に義務じゃないんだから、というのはわかるんですが気になりますよね。射精先選択肢の差分くらいならどうでもいいですけど、シチュエーション選択肢だと単に服が違うだけでなく、全く違うシチュエーションになっていることが多いですから。それでまぁ仕方なく回収するんですけど、そうなると感動が台無しです。なのでやっぱりHシーンが終わった直後に回収すべきなんですが、先が気になるんですよ…。

選択肢にするとクリア後の感動に傷を付けるおそれがあり、一本道にすると長くなって抜きゲーみたいになってしまう。じゃあどうすれば…あ、そうだ。Hシーンの数を減らせばいいんですね。…ダメか。