RPGのマップの適切な大きさを考える

RPGではマップを歩き回ります。城内、街、ダンジョン、そしてそれらを繋ぐ世界マップ。このマップは適切な大きさであることが求められます。

そもそものマップとは、プレイヤーに世界観を伝えつつ目的地を入力させるUIです。活気溢れる城下町の雰囲気、迷ったら生きて返られなさそうな不気味な森の雰囲気、そういうものを伝えつつ、武器屋、宿屋、ダンジョンのボスなど、目的地に向けて移動させることで目的地を入力させます。

ポケモンやドラゴンクエストのように1歩ずつ進んで行くマップが一般的ですが、雰囲気を伝えつつ目的地を聞き出せればいいので、拠点同士を線で結んで1入力で移動を完了させる桃太郎電鉄やランス03みたいなマップもあります。

中には目的地を選択するだけで移動できるコマンド式の作品もあります。

線やコマンド式は大きさの概念がないのでいいんですが、問題は1歩ずつ進んでいく一般的なマップです。街の出入り口から宿屋の受付まで、30歩にも150歩にもできてしまいます。位置関係という概念もあるので、宿屋がどこにあるかわからずさまよい歩く事故もあり得ます。

ちょっと街に寄って宿屋で回復したい。それだけなのに街のどこにあるかもわからない宿屋を探し出し、更にその宿屋でも受付を探し出さなきゃなりません。回復アイテムを買い足すのにも、装備を買い換えるのにも、同じ苦行が待っています。探し回った結果、宿屋がないかもしれません。

 この問題を解消するには、拠点同士を線やコマンド式にすればいいんですが、そうしない場合は「マップ全体を小さくする」という手があります。宿屋の受付まで150歩ではなく30歩で辿り着けるようにすれば、120歩分無駄に歩かずに済み、短時間で探索を完了できます。短時間なら仮に宿屋がなくてもまぁ舌打ち1回で済み、最悪の事態は回避できます。

 

マップは世界観を伝えられればいいので、十分な大きさであればいいはずです。「大きなお屋敷」を表現するために何十部屋も並べる必要はあるでしょうか。「一般人の家」を2部屋程度にすれば、5部屋は十分「大きなお屋敷」と言えるのではないでしょうか。5部屋で表現できれば、数十部屋を作らずに済みます。それでいて顧客満足度は下がらないどころかむしろ上がるかもしれません。

これから作るマップが何を表現するためのもので、必要最低限の機能は何か。作り始める前に検討しておけば、制作陣が作りやすくプレイヤーも利用しやすい素敵なマップになるんじゃないかと思います。