「前回の続きから始める」機能を改めて復習する記事


「はじめから」はまぁいいですね。「つづきから」もセーブデータをロードするんだなって。それもわかります。じゃあ「ゲーム再開」って何だよって話ですね。

この「ゲーム再開」は「前回の続きから始める」機能です。皆さん使ってますか。私は最近になってようやく使い始めました。この機能の挙動をもう少し詳しく見てみましょう。

概要としては「専用のセーブ枠が1つあり、ゲーム画面を脱出するときに自動的に上書きセーブを行い、「ゲーム再開」ボタンを押すとそのセーブデータをロードする」というものです。

「ゲーム画面でゲームを終了するとき」ではなく「ゲーム画面から脱出するとき」に自動セーブを行います。ウィンドウを閉じるときなどに限らず、たとえばゲーム画面からコンフィグ画面に移動して、コンフィグ画面の「タイトルに戻る」ボタンを押した場合でも、「ゲーム再開」ボタンは期待通りの挙動になります。

「ゲーム画面でゲームを終了するとき」にしてしまうと、まぁ死にますよね。あ、もしかするともっと細かく「テキストを1つ進める度に」自動セーブしているかもしれません。これなら停電や強制終了などでゲーム画面を脱出せずにゲームが終了した場合も被害が最小限で済みます。

ではそのままゲームを進めて無事クリアしたらどうしましょうか。エピローグやEDムービーを終えると、ゲーム画面からタイトル画面に移動します。ヒロインとのハッピーエンドを迎え、無事に物語が完結しました。「じゃあもう前回の続きも何もないだろ」ということで、ここでは自動セーブを行わない作品が多いようです。

そうすると、クリア後にタイトル画面に戻ってきてゲーム再開ボタンを押すと、前回ゲーム画面から脱出したときの、数時間前のまだヒロインと疎遠だった頃の状況が再現されることになります。なんだかなぁ。そうならないようにするには、じゃあエピローグの最後のテキストで自動セーブすれば…「ヒロインと幸せな結婚生活を送りました」だけを読みたい人いる?もしかすると、クリア時にこの自動セーブデータを削除するのが正解かもしれません。機能的には不便になりますけど、微妙な気持ちになる事故を防げます。

ちなみにALICEぱれーどは「ゲーム再開ボタンを押した時点で自動セーブデータを削除する」という挙動になっていました。これでも「クリア時に自動セーブデータを削除する」と同様に、クリアしてタイトル画面に戻ったときはゲーム再開ボタンが利用できなくなっています。

そして更に「自動セーブデータがある状態で、普通のロード機能で何らかのセーブデータをロードして、そのままクリアした場合」に自動セーブデータは無傷で残ります。自動セーブも自動削除も行うタイミングがありませんから。これが役立つ場面があるかというとそんなにないんですけど。

さて、では次に存在アピールについて考えてみましょう。「前回の続きから始める」機能は作品によってあったりなかったりします。あるかもしれませんしないかもしれません。つまり初めて作品をプレイしたとき、セーブせずにゲームを終了していいかわからないわけです。もし機能がなかったら最初からやり直しですから。

この問題を解消するためにALICEぱれーどではこうしたみたいです。

初回起動時から「ゲーム再開」ボタンをグレーアウトした状態で表示しています。それも初回起動時に必ず注目する「はじめから」ボタンのすぐ上という特等席に表示しているので、まぁ気付くでしょう。これがあることで「この作品はセーブ不要なんだな」という認識を持ってゲームを開始できます。

これがない場合どういう事故が発生するかというと、初回ゲーム終了時、「前回の続きから始める」機能の有無がわからないため仕方なくセーブして、次回起動時に「ゲーム再開」ボタンを見て「あぁあったんだ。じゃあセーブは無駄だったな」とちょっとした負の感情が発生してしまいます。こんな感情、誰も幸せにしませんね。

ということで、初回起動時にタイトル画面を眺めて、そういうボタンが表示されていれば、安心してセーブせずにゲームを終了していいわけですね。やったぜ。「クイックロード」を「ゲーム再開」と言い換えているだけの可能性に一抹の不安を感じなくも…はさすがに疑いすぎですか。