時計は事故の元

これはGカップシスターズ!の1シーン、ヒロインがお昼ご飯を用意して主人公を起こしたところです。起こしてもらった主人公は慌ただしく最低限の身支度を整えてリビングに降りていったんだそうです。3時間くらい掛けて。時計によると15:08だそうなので。

お昼ご飯が15時頃のご家庭もあるでしょうし、時計がズレているだけかもしれません。電池切れとかありますしね。けど、一般的には12時頃ですし時計はおおよそ正しく動いているものです。気付かない人は気付かないまま進んだでしょうけど、気付いてしまった人はちょっと気になってしまったと思います。不幸な事故です。

多分このCGを注文するとき、背景担当者に「ヒロインがチャイナドレスを披露するための舞台としてリビングを描いてくれ」みたいな注文を出したんだと思います。時間帯の指示がなかった。それで「リビングなら時計くらい置いとくか~」と気を利かせてしまってこうなった。もしくは元々昼時の話ではなかったものを無理矢理昼時に変更したのかもしれません。正解はわかりませんが何だかんだゴタゴタがあって「15時のお昼ご飯」が出来上がってしまいました。これは割とあるあるな事故だと思います。

そして回避法も簡単です。時計から針を外せばいい。教室のフリー素材とかにありますよね、針なし時計。針のない時計もおかしくはありますが「15時のお昼ご飯」よりはマシです。人間「あること」には敏感でも「ないこと」には鈍感ですから、針がなくても割と気付かれません。それでも針なし時計がおかしいというなら、そもそも時計を設置しないという手もあります。時計はリビングに必須ではありませんから。

ソフトウェア開発の世界には古くから「機能は厳選しろ」という考え方があります。機能を付ければバグる可能性が発生するから、なくてもいいならない方がいい。そういう考え方ですね。なくていい小物なら描かない方がいい。ヒロインや1人なくなるのは問題ですが、背景の小物が5、6個消えても何ら問題ないはずです。小物1つ1つに「それいる?」を問いかけてシンプルな背景にした方が、手間もバグも減ってみんな幸せになれるんじゃないでしょうか。