自分で描いた絵では抜けないのはなぜか

あまりに性癖がこじれると、誰もその境地に達しておらず「どこを探してもおかずが見当たらない」という状況に陥ります。じゃあ…自分で描くしかないじゃないか!となりますが、残念ながら自分で描いても…抜けないんですよね…。なぜなのか。

「私は巨乳が好きです」という人は、本人は嘘をついているつもりはないでしょう。でも次に好きになるヒロインは巨乳だったりそうでなかったりまちまち。「巨乳しか好きになれない」わけじゃないんですね。多分前回好きになったヒロインが巨乳だっただけです。

そもそも私たちが認識している理由なんてほとんどがデタラメです。先に好き嫌いの感情があって、それっぽい理由を後付けしているだけ。「このヒロイン好き!(あちこち見てみて)なるほど、巨乳だしそりゃ好きになるよね」と。彼がそのヒロインを好いた本当の理由は「そのヒロインだから」です。何の参考にもならんわ。

では好みに忠実に巨乳の素晴らしい絵を描いたとしましょう。でも別に巨乳だから好きというわけではないので、大して魅力を感じられず「あれ~巨乳なのにおかしいなぁ…」となります。そもそも別に巨乳が好きなわけじゃないのでそりゃそうです。アレです。顧客の要望を全部忠実に取り入れると大して魅力的でもない製品が出来上がるやつ。

頑張れば「使って使えないことはないおかず」くらいは描けるかもしれませんが、他人が描いた絵の方が何倍も使いやすいと思います。そしてその「使って使えないことはないおかず」は、どこかの誰かにとってはとても使えるおかずです。世の中ままなりませんね…。

さて、そんなわけでおかずを自給自足する案はあえなく失敗しましたが、じゃあこの性欲はどうしたら、という話です。簡単な話です。「巨乳しか好きになれない」わけじゃない―と上で言いました。そうです。別にモンスター娘の幼女が寝取られる―なんてANDで繋げてきつく縛る必要はなく、普通にエロいおかずを使えばいいだけです。pixivやDLsiteのランキングの上位10位くらいまでは多分万人受けする素敵な作品なので、その辺りを眺めれば何かしらあるでしょう。

そんな面倒なことをしなくても、以前物足りなく感じたおかずを引っ張り出すだけでも、多分難なく使えると思います。というのも、そもそも当時物足りなく感じたのは単に飽きただけだからです。性癖がこじれて物足りなくなったのではなく。それを「性癖がこじれた」と勘違いして、以前よりヤバいおかずを探し求めて出会ってしまい、「自分はこういうヤバいおかずでしか興奮しない」みたいな思い込みを深めてしまったわけです。悲劇ですね。

実際は単に飽きただけなので、しばらくすれば再び使えるようになっています。ヤバいおかずばかり使うようになって見向きもしなくなって気付かなかっただけで。月日が経って絵柄や画質が気になることはあっても、性癖的な意味では全く問題なく使えるんじゃないでしょうか。

 

  • 自分好みの絵を描いても、「好み」はデタラメなので、抜ける絵にはならない
  • 性癖がこじれたわけではなく単に飽きただけなので、自作なんて必要なく、以前物足りなさ(飽き)を感じたおかずを再利用すれば大体解決する

本人以外は「性癖がこじれたから自作しなきゃ」と思って絵描きの道を進んでもらった方が嬉しいんですけどね。もしかしたらめっちゃエロい素敵な絵を描く絵描きに成長してくれるかもしれないので。でも当の本人は自分では使えないおかずを作り続ける羽目になってキツいので…。本来の目的は「使えるおかずを入手すること」ですから、「使えるおかず」の条件を緩和する方向で軽く済ませましょう。