残念なUI「オンマウス演出で要素の位置や形を変える」

これは巨乳ファンタジー2のゲーム画面です。ヒロインの素敵なボイスがあったので、もう一度聞きたくなりリピートボタンをクリックするところです。そしたらこうなりました。

わぁ…スマホに表示される悪質な広告みたいだぁ…。

大体下図で赤く示した辺りが当たり判定になっており、ここにマウスカーソルが侵入するとメニューボタンが飛び出してきます。

そしてリピートボタンの一部にもこの当たり判定が掛かっていて、慎重にマウスカーソルを合わせないと邪魔されます。

ところでこれまでの巨乳シリーズでは、こうはなっていませんでした。

こちらはシリーズ2作目、巨乳魔女のゲーム画面です。メニューボタンが飛び出す機能はこの頃もありました。しかしリピートボタンとは十分な距離が取られており、よほど間違えない限りメニューボタンに邪魔されることはありませんでした。これまで上手くできていたことが、シリーズが進んでからできなくなるって意味わからなくないですか。

それで気になってスタッフロールを見てみたら画面デザイン担当の人が違いました。異動・退職・得意不得意による人選、色々あると思いますけど、こういう技術はマニュアルやチェックリストみたいな形で受け継がれたりしていない…みたいですね。こんな残念なUIは「オンマウス演出で要素を移動・変形させない。やむを得ず行う場合は他の要素と十分な距離を空ける」みたいなチェック項目があれば防げたと思うんですけど。

もしかすると名義が変わっただけで同じ人が担当なのに、単にうっかり見逃しちゃっただけかもしれませんけど。それならそれでチェックリストで防げたんじゃないかというのはあるんですけど。工場みたいな同じ作業の繰り返しではチェックリストはすぐに形骸化して意味がなくなるんですけどね。エロゲのUIデザインは年数回の作業であり、毎回新鮮な気持ちでチェックリストと向き合えるので、こういうミスを減らすには有効な気がします。