エロゲのこれを何と言う?

エロゲは色々なパーツを組み合わせて作られています。そしてそのパーツを制作陣もプレイヤーも好き勝手に名付けて呼んでいます。多分私とあなたでも同じものを全く違う名前で呼んでいます。

そういうわけで今回は私が何を指してどんな名前を付けているかという紹介記事です。

タイトル画面


このようにゲームを起動して色々表示された後に表示される、タイトルとメニューボタンが表示されている画面を「タイトル画面」と言います。そしてタイトル画面に限らず、ボタンが複数集まっているものを「メニューボタン」と言います。

またウィンドウ上部の「システム」「ヘルプ」のことを「メニュー」、メニューが並んでいるバーを「メニューバー」と言います。多分これは一般的。

ゲーム画面


実際にエロゲをプレイする画面を「ゲーム画面」と言います。この女の子のようにゲーム画面上に表示される1人分の絵を「立ち絵」と言います。「何をしてるんだ?」を「テキスト」と言い、その中で特に発言を「セリフ」、それ以外を「地の文」または「モノローグ」と言います。テキストが表示されている枠が「テキストウィンドウ」です。

声優の音声がセリフに割り当てられていることがありますが、これを「ボイス」と言います。ボイスの途中でテキストを進めたとき、ボイスを中断する処理のことを「ボイスカット」と言います。

立ち絵を動かしたり光らせたりといった演出を「画面演出」「画面効果」「画面エフェクト」などと言い、プログラムの中で特にこれを実現するためのものを「スクリプト」と言って区別しています。

またこのようにテキストを読み進めていくだけのエロゲを「紙芝居エロゲ」と言い、戦闘などゲーム要素があるエロゲを「ゲーム性のあるエロゲ」と言います。

このように背景と立ち絵の組み合わせではない1枚のCGのことを「イベントCG」「一枚絵」または単に「CG」と言います。「イベントCG」がわかりやすい気がします。

また性行為を行っている様子が描かれる場面を「Hシーン」と言います。「それは最早性行為ではなく単に拷問では…?」みたいな場面もとりあえず全部「Hシーン」です。

Hシーンに入ったと思ったら邪魔が入るなどしてHシーンが中断されることを「Hシーンキャンセル」と言います。家族がうっかり部屋に入ってきたりするパターンですね。「寸止め」と言うのが一般的らしいですが、「寸止め」だとイマイチ何のことを言っているのかわかりづらかったので「Hシーンキャンセル」としています。

主人公の行動などを選択するボタンを「選択肢」と言い、その中で特に上図のように射精先の選択肢を「射精先選択肢」と言います。

ゲームを進めていると日付が変わるときなどにタイトルなどを表示する短い動画が再生されることがあります。これを「アイキャッチ」と言います。30分アニメの途中でCMが流れる前後にもこういうのがありますね。一度集中力をぶった切ってCMに意識を向けてもらう効果と、CMでぶっ飛んだ視線(アイ)を再び画面に引き戻す(キャッチ)効果を狙っているんだと思います。

マップ画面


移動先を選ぶためのマップが表示される画面を「マップ画面」と言います。選択肢の亜種ですがあまり選択肢とは言いません。

またこの画面に表示されているような、等身の低いキャラクターのCGを「SD」と言います。SDはスーパーデフォルメのことです。

「沙姫の部屋」だけピンク色になってマウスカーソルが合っていることを示していますが、このような演出を「オンマウス演出」と言います。

設定画面


ゲームの設定を行う画面を「設定画面」「コンフィグ画面」と言います。「設定画面」だと漢字が続いて難しい印象になるので「コンフィグ画面」を好んで使っています。

キャラクター、ルート

攻略できる(ルートがある)女性をまとめて「ヒロイン」と言います。作品によってはヒロインが複数いる場合、その中で特にパッケージやタイトル画面で目立つ位置に配置されている特別扱いされたヒロインを「メインヒロイン」、メインヒロイン以外のヒロインを「サブヒロイン」と言います。男の娘だったりしてもとりあえず全部「ヒロイン」です。

攻略できないキャラクターの中で、立ち絵があるキャラクターは男女関係なく「サブキャラクター」と言います。その中で特にラブコメなどによくいる男友達ポジションのキャラクターを「男友達キャラクター」と言います。立ち絵がないか、あっても使い回しが利くようなものである場合は「モブキャラクター」と言います。

エンディングに繋がっているシナリオを「ルート」と言い、現在攻略中のヒロインを「ルートヒロイン」と言います。幸せな終わり方をするエンディングを「ハッピーエンド」、物語の真実に到達するようなエンディングを「トゥル―エンド」と言います。ハッピーエンドと比べて一段下みたいな微妙なエンディングを「ノーマルエンド」、死亡したり不幸になるようなエンディングを「バッドエンド」と言います。

ルートが確定することを「分岐」、ルートを決める選択肢を「ルート選択肢」、あからさまにヒロインを選ぶ選択肢(○○の部屋に行く/××の部屋に行く、みたいな)は「ヒロイン選択肢」と言います。条件を満たすまで特定のルートに入れないようにすることを「ルート制御」と言います。

ルートが確定するまでの部分を「共通パート」、分岐後の部分を「個別パート」と言います。

OP、ED、公式ホームページ

オープニングムービーのことを「OPムービー」と略します。エンディングムービーは「EDムービー」です。このほかに公式ホームページでダウンロードできるようになっていたり動画サイトに公開されたり、店頭で流れたりする宣伝目的のムービーを「プロモーションムービー」と言います。

ゲームを始めてからOPムービーが流れるまでの部分を「プロローグ」、EDムービーが流れてからタイトル画面に移るまでの部分を「エピローグ」と言います。

制作陣によって用意されたホームページを「公式ホームページ」と言います。「公式サイト」の方がいいという話もありますが「ホームページ」の方が理解できる人が多いそうなので「ホームページ」にしています。「メーカー公式ホームページ」「作品公式ホームページ」などと言います。

制作陣

エロゲを作る側の人々をまとめて「制作陣」と言います。その中でCGの線を描く人を「原画」、色を塗る人を「彩色」と言います。シナリオを書く人を「シナリオライター」または略して「ライター」と言います。プログラムを作る人は「プログラマー」、UIを作る人を「UIデザイナー」です。他にも色々な役割があると思いますがあまり意識することがないので気にしていません。とりあえず決定権、裁量のある人を「偉い人」と言っています。

またエロゲを作っている会社、集団を「メーカー」と言います。「ブランド」「同人サークル」などの方が正確な場合もありますが、面倒なので全部「メーカー」としています。

どんな感じでしたでしょうか。大体「あー、うん、そんな感じだな」でしたか。私自身そんなに厳密に使い分けているわけでもなく、エロゲは例外だらけなので割とブレてますけど。この記事を意識して他の記事を見てみると面白いかもしれません。