つまらないプレイ体験をさせない設計

「リセマラ」という言葉があります。リセットマラソンの略で、ゲーム開始時に得られるランダム特典を理想的な内容になるまでリセットを繰り返すことを意味します。鋼の剣(出現率5%)と木の棒(95%)だったら、そりゃ鋼の剣を持って始めたいですから。頑張って引きましょう5%。

ではリセマラが楽しいかというと…。

人は最高効率を得られる手段を選んでしまう生き物です。その手段がクソつまらなくても「最高効率が得られる」という魅力には逆らえずに選んでしまうんです。最短距離って魅力的ですよね。それで日々味気ない通勤経路を往復しています。

さて、今回私はモン娘学園という娼館経営シミュレーションゲームをプレイしていました。この作品では客の質をある程度コントロールできます。「1人分の金を払う客3人」を「2人分の金を払うVIP1人」に切り替えられ、売上こそ減るものの売春回数が減ってモン娘のダメージを抑えられます。設定すると翌日から客が変わります。なるほど。そりゃ今日の客はもう店の前に並んでますしね。

これで終わればこの記事に登場することはなかったのですが、これで終わらなかったので登場しました。冒頭のリセマラの話と合わせてどんな挙動だったかちょっと考えてみてください。はい。セーブしてタイトル画面に戻ってロードすると当日から設定を反映した客に変わる挙動になっていました。不味いですね。不味かったので作者さんに設定の度に客を変えるように提案しました。

 

単純なエロゲならゲーム性がないのであまり関係な…実はエロゲにもあります。Hシーンのシチュエーション選択肢がそれです。セーラー服と水着のどっちのシーンを見るかみたいなアレ。プレイヤーがシチュエーション選択肢に遭遇したときに何をしているかって、まぁろくでもないですよね。何とかならないでしょうかアレ。