ランキングを作らずに美しい思い出をそのまま残す

年末になるとエロゲーマーの皆様がその年を振り返ってあの作品がよかったこの作品が印象に残ったと投稿する光景がTwitterのそこかしこで見られます。

それで私もやってみようかな、と感想記事の一覧を眺めていて、ふとあることに気づいてあまり深く考えないようにしました。

私が今回気になったのは、厳密に順位付けするのは不味いんじゃないか、ということです。

1位:レーシャル・マージ
2位:グリムリーパー!
3位:剣と首輪の奴隷商

みたいな。この順番は単に今年プレイした順で深い意味はないんですけど。

このように1位と2位の順位を付けるには、1位が2位に勝っている根拠が必要になります。エロかったとかCGが美しかったとか。

これがレーシャル・マージの○○ちゃんがめちゃくちゃかわいかったんじゃい!!!で圧倒的1位ならいいんですが、僅差で甲乙付けがたいと事態が少し不味くなってきます。レーシャル・マージの○○ちゃんもグリムリーパー!の××ちゃんもめちゃくちゃかわいかった。剣と首輪の奴隷商はゲームとして面白かった。どれもすごかった。こうなると順位を付け方が減点方式になってしまうおそれがあります。「でもグリムリーパー!は~~がちょっと微妙だったし2位かなぁ」って。

3作品とも順位付けするまでは高評価という美しい思い出として残っていたのに、順位付けするために欠点を無理矢理思い出して汚してしまったんですね。グリムリーパー!が「××ちゃんがめちゃくちゃかわいかった作品」から「××ちゃんがめちゃくちゃかわいかったけど~~がちょっと微妙だった作品」になってしまった。都合よく忘れていた欠点を思い出してしまうのは、とても残念な事故だと思います。「そういえばレーシャル・マージはCGも抜群に美しかったし1位だな」と美しい思い出を更に美しくできる可能性もありますが、そのとき思考回路がどう繋がるかなんて運ゲーですしね。

そこでおすすめなのがランキングを作らないことです。「今年プレイした中ではレーシャル・マージ、グリムリーパー!、剣と首輪の奴隷商がよかった」で振り返りを終えて、優劣を付けないようにします。これなら美しい思い出は美しいまま、汚れる事故を防げます。

思い出が汚れると言っても都合よく忘れていた欠点ですからまた都合よく忘れられるかもしれずそう深刻になることでもないのかもですが、ランキングを作る意味もあまりないので深く考えずに「今年も素敵な作品と出会えたなぁ」とふわっと満足しておくのが得策かと思います。