修正パッチはスムーズに入手できる必要がある

エロゲと修正パッチは切っても切れない関係ですね。でも仕方ないじゃない。バグを完璧に取り除くなんて不可能なんだから。それは客側も大体理解してます。修正パッチを使うのはまぁ仕方ないよね。けどさ。その修正パッチが探しても見つからない。それはダメです。

修正パッチは各種バグを直すためのプログラムです。初期状態では快適にプレイできないエロゲをマシにするためのプログラムです。ということは修正パッチを使う前のエロゲは快適にプレイできません。プレイヤーはその「快適にプレイできないエロゲ」にぶち当たって修正パッチを求めています。要するに苛立ってます。

で、作品名でググりますね。「作品名 修正パッチ」なんて高度な検索をしてくれるパソコンに詳しい客ばかりだと思ったら大間違いです。「作品名」でググって、公式ホームページトップページに辿り着く。ちなみに「メーカーの」じゃなくて「作品の」です。

さて、こういう人々の目に、公式ホームページはどのように映るでしょうか。まず表示されるのは扉絵的な画面(ファーストビュー)。ヒロインとメニューが並んでいるアレですね。ここにわかりやすく「修正パッチ公開のお知らせ」などの文言があれば何の文句もありません。100点満点です。ちなみにモニタの縦幅の都合上、これより下はスクロールが必要です。スクロールは面倒なので、まずこの中で修正パッチを探します。

ファーストビューに修正パッチが見当たらなければ、次はメニューから「サポート」や「ダウンロード」などを探します。「サポート」以外は期待薄ですが、まぁ「サポート」がなければ「ダウンロード」に期待するしかないしね。「サポート」があればまぁそこにあるでしょうからそれでいいです。

「ダウンロード」を発見した場合「ダウンロード」をクリックします。そして修正パッチを発見できずに落ち込みます。「ダウンロード」って基本的に「購入検討中の人々」に向けたページですからね。体験版とかデモムービーとか。

ここで注目していただきたいのは「一切スクロールせずに「ダウンロード」をクリックした」という点です。トップページの下の方に修正パッチを置いても発見されないんですね。

で、ここで粗方のプレイヤーは負の感情を抱いて諦めます。多くの人類にとっては、この程度で「精一杯探して見つけられなかった」です。そもそも修正パッチは「あるとは限らないもの」なので、なかった場合のダメージを考えて早めに切り上げる方が普通です。探し方が足りないなどと感じたあなたの感性はヤバいです。

まぁいいや。そういう感性ヤバめな人々ならこの次に何をするかってのを見てみましょう。ごく一部の精鋭は「もしかしてメーカーの公式ホームページにサポートページがあるのでは?」まで思い当たります。

で、作品公式ホームページのヘッダー辺りを眺めて「メーカーのロゴ」や「HOME」などを探します。はい。「メーカーのロゴ」はメーカーの公式ホームページに繋がっているべきなんですね。改めて「メーカー名」でググってくれる幸運があればリンクは不要ですが、それなら素直にリンクを繋いでおきましょうよって話ですね。

旅の最後になりますが、結局作品公式ホームページのファーストビュー以外の部分って最後まで目に入りませんでしたね。人生そんなもんです。「話せば聞いてくれる」「書けば読んでくれる」―そういう過度な期待を抱いてしまうのは聞ける、読める奇特な人類の悪い癖です。

「パッチ探しの旅」のまとめ

  • ファーストビューに修正パッチを置く
  • 「サポート」メニューを用意する
  • ページ上部にメーカー公式ホームページへのリンクを設置する

人間は動物です。猿からちょっと毛が抜けた程度の野生動物なんです。ですからあまり多くを期待すべきではありません。「少数精鋭に買ってもらえれば十分」なら「野生離れした高性能な人類」を相手にするだけで足りますが、数千数万本売るには「野生動物の人類」も数に含めなきゃいけません。

「全てのページを下までスクロールして読んでくれる」「メーカーの公式ホームページまでチェックしてくれる」―そんな神や仏みたいな客ばかりだったらよかったんですけどね。

プレイヤーは快適にエロゲをやりたいだけなんです。面倒なことはしたくない。お願いします。「修正パッチをダウンロードして使用する」を超える面倒は勘弁してください。