思い出の品を処分する

クリアしたエロゲってどうしてますか。私はアンインストールします。なぜってもう使いませんし。

私はクリアしたエロゲを再プレイしません。他にプレイする作品があればそちらをプレイした方がいい。そういうことなのかな、自分でもよくわかりません。理由はさておき、そうするとクリアした作品を残していても仕方ありません。昨今のHDDは大容量なので全部残しておいても足りますが、残っているとアイコンやショートカットとして残り他のものを選ぶときに邪魔になるので、使う見込みがなくなったらアンインストールしています。

物理的に存在するモノはもちろん、物理的に存在しないエロゲでもアイコンやショートカットという形でスペースを取り、日常生活で少しずつ邪魔になっています。残しておけば5年後10年後のどこかのタイミングで手に取って「わぁ~そういえばあの頃こんなのやってたなぁ」なんて思い出に浸ることもできますが、そのあるかどうかもわからない一時のために日常生活を削っては本末転倒です。

ゴミ屋敷の片付け動画を見たことがあります。思い出がどうとかで残っているモノや生活ゴミ、日用品が大量に積み重なってもうなんかすごいことになっている家ですね。これを業者がわーっと片付ける動画です。それで片付け終わったところで依頼者が「床を見たのなんて○年ぶりです」「こんなに広かったんですね…」などと感嘆するのがお約束。アレは極端かもしれませんが、そういうことです。

モノを残しておくということは、それが邪魔になり続けるということです。ですから残しておくのは「邪魔になる損失」を上回る役に立つという利益を生むものだけに抑えておいた方がいいでしょう。

  • 袋を開封するのによく使うハサミ
  • 日々の買い物で現金を扱う手間が省けて便利なクレジットカード
  • 毎日眺めて幸せな気分になっているヒロインのタペストリー

これはいいんです。邪魔になる損失を上回る利益を生むので。タペストリーも「幸せな気分になる」という実用性が高いのでこれでいいんです。

  • 昔使っていたけどもう使う見込みがない裁縫道具
  • よく使っていたけどもう使わないフリーソフト
  • 飾ったが風景と化してここ数年全く見ていないタペストリー
  • これまで数十年生きてきて一度も開いておらず、今後も開きそうにない卒業アルバム

これはダメ。利益より邪魔になる損失の方が上回っているので。そういう考え方です。

そもそもとして、「思い出に浸る」なんて趣味の一つでしかありません。エロゲと同じ。エロゲーマー以外にとってエロゲに価値なんてないように、思い出に浸る趣味がない人には思い出の品は無価値です。処分すると二度と手に入らない希少価値から捨てづらいだけの、ただの趣味の道具でしかありません。落ち着いて考えてみて「別に思い出に浸る趣味とかないし、今後もなさそうだな」となったら、思い切って処分してみませんか。