服のテクスチャーを歪ませる

これは水の都の洋菓子店のゲーム画面です。ベッドに押し倒されたヒロインがこちらを見ている素敵なCGですがそれはさておき、ヒロインの着ているワンピースの柄に注目です。チェック柄のテクスチャーを貼り付けていますね。

テクスチャーをよく見ると模様がまっすぐです。人間の体は丸みを帯びているのでワンピースはあちこち丸まったり折れ曲がったりして、生地のチェック柄もゆがむはずなのですが…。

こちらはアイキスのCGです。スカートやリボンが体の丸みやしわに沿ってしっかり歪んでおり違和感がありません。手書きか何らかの機能で上手く歪ませたかわかりませんが手間暇掛かってますね~。

では水の都の洋菓子店の方が劣っているかというとそうでもありません。あれはあれで正しいというか最適解です。全ての制作陣が無限に開発資源を使えるわけではありませんから。お金、時間、人員、機器、限られた開発資源を服の歪みにどれだけ注げるか。その中で上半身と下半身のテクスチャーをずらすことで違和感を軽減する策がとられているなど、面白い点もあります。プレイヤーの意識はヒロインのかわいらしい顔や眩しい太ももなどに向いていて、服のテクスチャーが歪んでいないことになんて気づかないだろうからまぁいいだろー少ない開発資源を考慮してこういう判断になったのかもしれません。それならワンピースも無地にしたらよかったのでは、というのはありますが。

こうして考えると、エロゲの世界では現実と比べて柄物の服は少ないのかもしれません。わざわざ柄物を描くのは面倒なのに、「やったー柄物だー!」なんてプレイヤーもそれほどいないでしょうし。