RPGの店へのアクセスを簡単にする

RPGでアイテムを入手する、状態異常やダメージから全回復するといったサービスを利用するには、町の店を利用するのが一般的です。ただしこれは作者とプレイヤーの両方に負担が掛かります。

店システムは店舗を設置する必要があります。簡単な露店にしても、位置を決めて店舗を構えて外装、内装、店員や商品棚、他の客などを作り込むことになります。面倒ですね。

プレイヤーも買い物のためにダンジョンから町まで戻る必要があります。新しい町に到着したら店を探し回り、店舗でも店員を探す必要があります。店がそれぞれその町のどこにあり品揃えや値段はどうであったか、地味に覚えることが多いです。

当たり前に普及している実店舗システムですが、作者とプレイヤーの両方にとって地味に面倒なんですね。

 

この面倒をどうにかする答えはネット通販にあります。ネット通販に店舗は不要ですし、自宅にいながらパソコンやスマホで注文するだけで買い物ができます。

インターネットの存在しないファンタジー世界でも問題ありません。「軽く呼ぶだけで異常な脚力で駆けつけてくれる行商」「戦闘力はないけどアイテムは錬成できるサポート妖精」といったネット通販システムは江戸時代の日本やファンタジーの世界観でも用意できます。

これで行商を1人作成するだけで町の数だけ作る必要があった店舗を省けるようになり、プレイヤーも行商を呼ぶコマンドを実行するだけで買い物ができます。店舗の位置を覚える必要もありません。

 

注意点として、ネット通販システムにも問題がないわけではありません。

まず町の活気がなくなります。店舗にはにぎやかしという役割もあるので、それを省いた空きスペースをどうするかという問題が発生します。モブ住人と重要キャラクターしかいない町で活気を演出する工夫が必要になります。

またネット店舗は品揃えが膨らみやすいです。実店舗なら物語の進行に合わせて「序盤の町では弱いアイテム、終盤の町では強いアイテム」といった品揃えが可能ですが、ネット店舗は一人で全ての商品を扱う都合上、商品選択画面がごちゃごちゃしやすいです。プレイ時間10時間前後の同人エロRPGではアイテムの種類もそこまで多くならないはずなので問題ないかもしれませんけど。

このように問題もあるので全部ネット通販にすべきとは言いませんけど、面倒を認識せずに実店舗システムを使い続けても何ですから、店を用意するときの選択肢として検討してみてください。