「一番面白かったエロゲは?」にどう答えるか

「面白い」でも「泣ける」でもいいんですけど「そういう質問にどう答えるのが正解か」という話です。もしかしてマジで自分の中で一番~なエロゲを選んでませんか。

一番面白かったエロゲは何か。そういう質問を受けたとき、真面目に自分のエロゲオタク人生を振り返って脳内ランキングを構築してその1位を伝える、というのは質問を言葉通りに解釈した完璧に正しい返答です。ですがそれが幸せに繋がるかというと話は別です。

だって私たちはコミュ障のエロゲオタクですから。エロゲオタクなので、一般人よりエロゲに詳しく、プレイ歴もヤバいです。そのヤバいプレイ歴の1位はとてもヤバい作品です。多分相手は全く知りません。そして「え、聞いたことないなそれ」なんて返されたとき、私たちはコミュ障なので「その作品の素晴らしい点を延々並べ立てる」という失態をやらかします。やらかしましたね。場を白けさせましたね。

巧みな話術で布教して場を盛り上げられるコミュ力があれば話は別ですが、残念ながら私たちはコミュ障なので、知らない作品で白けた空気の中、布教を成功させて場を盛り上げるなんて芸当はできません。諦めましょう。では考え方を変えてみましょう。話を盛り上げるか、そこまで行かなくても白けさせずに無難に着地するにはどう答えるのがいいか。

まず無難に有名どころを答える、というのがあります。有名どころはヤバいプレイ歴の中では霞んでいるかもしれませんが、相手のプレイ歴はあなたほどヤバくないので、多分上位にいます。プレイしていなくても多分知っているでしょう。場を白けさせることなく「あぁあれ面白いよねー」とか「俺も興味あるんだけどやってないんだよねー」とか、割とやりやすい空気を作れます。相手が知らない作品を説明するより、お互いに知っている作品で盛り上がる方がやりやすい。

FateかAIRか、それともゆずソフトの新作がいいのかはわかりませんがそういう感じで。相手に会話で作品の魅力を伝えようってのがそもそもの間違いです。トロピカルKISSとか言っちゃダメなんです。たとえそれが1位でも、通じないからダメなんです。

もう一つ「話を逸らす」というのもあります。別に「一番面白かったエロゲは何か」に答えなくてもいいんですよ。「お、どうした?積みゲー片付いたの?」みたいな感じで話を逸らしても、それで盛り上がれば文句は出ないでしょう。相手は多分「全てのエロゲの中の最も面白いエロゲ」という真理に辿り着きたいわけではなく、楽しく会話したいだけですから。

私たちはコミュ障です。起死回生の素晴らしい話術スキルは残念ながらありません。そしたらないものはないと割り切って、なくても何とかなるように舵を切っていく必要があります。「相手の質問に馬鹿正直に答える」では多分これまでそうであったように場が白けます。それなら白けさせないためには馬鹿正直に答える以外の何かが必要ということです。何とか場を白けさせずにやりすごしていきましょう。