メッセージアプリ形式のテキストを寄せる

これはアオナツラインのゲーム画面で、メッセージアプリの画面を模しています。バックログを使わなくても会話の流れ一覧できて便利。さて、では読んでいきましょう。一番上のヒロインのセリフを読んで、次に右端まで飛んで主人公のセリフを読んで、左端に戻って男友達のセリフを読んで、…って移動距離が長いんじゃい!

メッセージアプリはパソコンよりスマートフォンを強く意識したものなので、パソコンの画面でそのまま再現するとアオナツラインになります。改行動作を上手にできるのは才能のある一部のエリートだけなので、それ以外のプレイヤーはそこそこの確率で長距離移動で失敗してやり直したでしょう。

ではどうしましょう。こうしましょう。

こちらは同じメーカーから半年後に発売されたアイキスのゲーム画面です。アオナツラインで怒られて直したのかUI担当者が違うだけかわかりませんが、スマートフォンっぽいメッセージアプリ画面になりました。そうです。パソコンの画面の中にスマートフォンを描いて、その中でやればいい。それはそう。スマートフォン向けアプリですから、スマートフォンでやればいいんです。そこまでしなくても、画面の左右端に分けずに、真ん中に寄せることもできたはず。

これなら遠足を回避できたはず。

多分アオナツラインの画面をデザインした人もスマートフォンのメッセージアプリの画面を見ながらデザインしたと思いますが、それでもなぜかアオナツラインになったんですね。何があったのでしょう。メッセージアプリを「画面左端に相手のプロフィール画像を設置してそこから吹き出しを生やし、画面右端から自分の吹き出しを生やす」と見たのでしょうか。それでウィンドウが横長だったからああなった。実際何があったかはわかりませんが。

上手に改行動作ができる人はあまり多くありません。そうした人々が改行動作に失敗して落ち込まないよう、メッセージアプリ形式の会話は寄せてあげてください。