これは艶花サクラメントのゲーム画面です。画面下部にボリュームスライダーがあり、マウスカーソルを合わせたら右側の枠に「マスターボリューム」と説明が表示されました。なるほど。コンフィグ画面を開かなくても、大雑把なボリュームならこれだけで設定できるわけですね。便利ですね。
更によく見ると、左側にスピーカーアイコンがあり、そこから音波が出ています。あー理解しました。こいつをクリックするとミュートになるやつですね。突然の来客なんかにも1クリックで対応できる便利機能です。ではクリックしてみましょう。
静かになりました。いやー便利ですね。じゃあ機能を理解したので戻りましょうか。もう一度クリック。
…ん?音量が戻りませんでした。
よく見るとスピーカーアイコンにもミュートを表す斜線などは表示されていませんね。はい。「スライダーの左端をクリックしたから、最小値(0)になった」というだけでした。全てを理解して悲しみを堪えながらスライダーの右端をクリックして元の音量に戻しました。
ボリュームスライダーの左端にスピーカーアイコンがあったら、それはミュートボタンです。クリックでミュートのオン/オフが切り替わります。そういう法律はなくても、そこにスピーカーアイコンがあったら、それはそういうものです。そうですよね。
私たちは普段さまざまなメディアプレイヤーでボリュームスライダーに触れています。そしてその多くはスピーカーアイコンがミュートボタンになっています。
youtubeのミュートボタン
ニコニコ動画のミュートボタン
DMM GAME PLAYERの動画プレイヤーのミュートボタン
なんとあのDMM GAME PLAYERの動画プレイヤーでもミュートボタンになっています。
なのでプレイヤーは「スピーカーアイコンはミュートボタンだ」と思い込んだ状態でプレイします。それだけなら「クリックで音量が0になる」という艶花サクラメントでも似たようなものですが、メディアプレイヤーのミュートボタンは「オン/オフを切り替えるもの」です。そのためそこまで再現できていない艶花サクラメントのスピーカーアイコンは、ミュートをオフにしようとしたプレイヤーをがっかりさせることになります。
UIは基本的に「みんなそうしているならそうしろ」です。利用者は他のみんなのところで使い方を学んでくるので、それに合わせておけば新しく学ぶ必要がなく「使いやすいUI」になります。なのでみんなそうしているならそうしましょう。みんなスピーカーアイコンをミュートボタンにしているんですから、ミュートボタンにしましょう。