これはばくあね2の1シーン、教室から学食に移動する場面です。そして制作陣が顧客を深く理解していることがわかる場面でもあります。
舞台は既に学食に移っていますが、背景は教室から変わっていません。このまま学食背景が表示されないまま次の場面に移っていきました。一見するとただのサボり、手抜きです。いえ、一見も何も手抜きではあります。もしかすると変え忘れたバグかもしれませんがまぁいいや。ただ、手抜きと言っても悪い手抜きではなく、良い手抜きだと思います。
というのも、本作は抜きゲーです。魅力的なお姉ちゃんたちに搾り取られる抜きゲー。今回の場面はそのHシーンの幕間の箸休めみたいな場面です。正直プレイヤーにとって背景が教室か学食かは1週間前の夕食のメニュー並みにどうでもいい些事なんですよね。ヒロインの下着の色や胸の大きさならまだしも、教室と学食が違って何かあるの?
それに対して制作陣は自前で用意するのかどこかから持ってくるのかわかりませんが背景素材を用意して、わざわざ切り替えなきゃなりません。面倒ですね。そしてその面倒を頑張って誰か喜ぶか、売上は上がるかというと…。
もちろん完璧な方がいいのでしょう。学食背景に切り替わった方がテキストとの乖離がなく飲み込みやすい。ただし制作陣の人数も時間も予算も全てが有限で、完璧な作品を作るのは現実的に難しい。それで付けた今回の「学食の背景とかどうでもいいだろ」という優先順位は、顧客を深く理解しており適切だと思います。
ちなみに社員食堂の背景も省かれてました。食堂に親でも殺されたのでしょうか。