エロゲのフォルダー構成を考える


これはゴブリンの巣穴 I'll borneのフォルダー構成です。

近年ダウンロード版が普及してきて、圧縮ファイルをダウンロードして解凍してプレイする機会が増えました。そうすると自然と目にするのがフォルダー構成です。以前のディスクを挿入してランチャーからインストールして起動していた頃とは違い、プレイヤーが直接フォルダを開くようになったんですね。

さて、今回のフォルダーでは何だかよくわからない多数のアイコンと、目立つアイコン3つがあります。savedataフォルダ、readme.txt、作品名.exeが揃っていますね。完璧です。

起動しようとフォルダを開けば、セーブデータの保存先が明確にわかります。プレイ方法がわからなければreadme.txtを読めばいいのでしょう。そして起動するには、作品名.exeが実行すればいいことが明確です。ついでにuninstall.exe的なものがないので、アンインストールするにはフォルダ毎削除すればいいのでしょう。迷う要素がありません。素晴らしい。

 

では続いてドーナドーナのフォルダ構成を見てみましょう。


SaveDataフォルダはいいとして、readme.txtが見当たりません。プレイ方法がわからなかったら…あ、フォルダの中にManualフォルダがありました。多数あるフォルダに埋もれていたため発見が遅れました。ゲームを起動すればメニューバーから開けるんですけど、起動前に読もうとした人はもやっとしたのではないでしょうか。

そして開こうと思えば開けるAliceStart.iniなるファイルがあります。開いたら何か設定ファイルみたいでした。書き換えるなと書いてあったので外れを引いた気分になって閉じました。何だかなぁ。

気を取り直してゲームを起動してみましょう。えーっと、何かそれっぽいものが2つあるだけでなく、exeファイルがいくつかあります。まず上の方のえーっと、どおなどお…これっぽいですね。英語っぽい表記になっていて読むのに苦労しました。下の方は…スタートアップ?なんでしょう。こっちでも起動できるのでしょうか。よくわかりません。

ゴブリンの巣穴 I'll borneのフォルダーと比べて少し難易度が高かったですね。高い金を出して買ったエロゲなのでまさかここで心が心が折れて投げたりはしないと思いますが、それでも起動に少し手間取ってしまいました。この手間は誰も幸せにはしなかったでしょう。

 

全員がディスクからインストールする時代ではなくなりました。一部の変人しか見なかったフォルダーが、現代では多くのプレイヤーに見られるものになり、フォルダー構成は「開発陣がわかればいいもの」ではなくなりました。プレイヤーがつまずかずにスムーズにゲームを起動できるよう、フォルダー構成にも気を配る必要がありそうです。