以前なら半日ぶっ通しで読み進めていたのに、ふと気づいたらそんな芸当はできなくなっていた。1ヶ月に5本も10本もプレイしていたのに、今では2、3本が限界。1本クリアできない月もある。老いたなぁ…。
…というような高齢エロゲーマーを見ることがあります。「老い」って嫌ですね。気が滅入ります。けど気が滅入ってもいいことなんて何もありません。そこで今回は「老い」との付き合い方のお話です。
「老い」を「変化」に言い換える
「以前は集中を8時間持続できていたのに、今は2時間しか持続できない」では集中力が衰えたように見えます。見えるというか、集中力という点でいえば確かに落ちています。「8より2は小さい」は覆せません。
ただ、そもそもの「集中力は高い方がいい」という前提は正しいのでしょうか。「過集中」という言葉があります。「支障が出るほど集中してしまうこと、集中しすぎ」ということです。何事もやりすぎは不味く、集中も例外ではありません。「8時間もぶっ通しでやるのは不味いとわかっているが、ついやってしまう」のようなコントロールの効かない集中力なんてむしろ障害です。
そう考えると集中力が2時間に落ち着いたのはむしろ良い変化と言えます。「8時間集中→2時間集中」のように単純な変化だけを書き出してみましょう。そしてそれを「できるようになった」「ようやく~になった」と言い換えれば良い変化になります。積極的にやっていきましょう。逆に「できなくなった」「してしまった」を付けると気が滅入ります。やめましょう。
変化はなんでも「老い」で説明できる
老いは今こうしている間も休みなく進んでいます。このため全ての変化は「老い」で説明できます。
「若い頃ほど食べられなくなって痩せてしまった」
「若い頃ほど消費しなくなって太りやすくなった」
全く逆の変化でも、どちらもそれなりに筋が通った説明に見えますね。
なんでも「老い」で説明できる。つまり「老い」はある意味で便利な道具です。ですが前述の通り「老い」は気が滅入る副作用があります。使わずに済めばその方がいい道具です。
変化を「老い」で説明していることに気づいたら、単純な変化に戻しましょう。そして良い方向の変化に言い換えましょう。昔は5本/月も消費していたのに、今では1本/月で間に合うくらいに落ち着いた。やったぜ!(積みゲータワーから目を逸らしつつ)
変化を受け入れ、付き合い方を変える
エロゲの消費量が5本/月から1本/月に変化すると、単純計算で費用が1/5になります。これはこれで良い変化ですが、考え方を変えれば「単価を5倍にしても費用が変わらない」とも言えます。つまり単価1000円の作品をプレイする付き合い方から、単価5000円の作品をプレイする付き合い方に変えても費用は変わらないということです。
単価5000円の作品の方が、単価1000円の作品より様々な面で良い作品だと思います。これまでより良い作品をプレイできるようになったのなら、良い変化ですね。このように変化を受け入れて付き合い方を変えると、変化を良い変化と捉えやすくなります。
「老い」は変化をなんでも説明できる便利な道具です。しかし便利な反面、「気が滅入る」という副作用もあります。気が滅入っていいことなんてないので、どんどん言い換えて心穏やかにエロゲーマーをやっていきましょう。