これは空の少女のゲーム画面です。何の変哲もないゲーム画面です。後ろはただのメモ帳です。さて、ここでEnterキーを押したらどうなるでしょう。エロゲーマーの皆様なら100人中100人が「テキストが進む」と答えると思います。そりゃそうです。そうなっていれば、この記事を書くことになりませんでした。はい。ですが空の少女はそうなっていませんでした。
冒頭の状況でEnterキーを押すと、なんとメモ帳のウィンドウがアクティブになります。というのもEnterキーが「現在の位置をクリックする」という挙動になっているためです。マウスカーソルが下の方にいますね。そこでメモ帳をクリックしたのでメモ帳がアクティブになりました。なるほど~! なぜ素直に読み進める挙動にしなかったのやら。
なぜかはさておき挙動は理解できたので、気にしないようにして読み進めることにしました。ポチ…ポチ…シナリオが大変面白く、集中しているうちに肘でマウスを蹴飛ばしてしまったのか、こうなりました。
しばらくして集中が切れ、マウスカーソルの位置に気づいて驚きました。「現在の位置をクリックする」はずのEnterキーで読み進めていたのに、マウスカーソルがウィンドウの外側に飛んだ状態で押しても読み進められたのですから。先ほどの理解は間違いだったのでしょうか。
それで実験してみたところ「Enterキーを押すと現在の位置をクリックする。ただしタイトルバー以上の高さにいる場合は読み進める」という挙動でした。は?
プログラムの都合か何かでEnterキーの挙動をクリックにしたのはまぁわかる。あまりわかりたくないけどわかった。けどそこに付いた但し書きが意味不明です。なんで…?
そもそもとして、Enterキーをクリックにするのは大変危険です。マウスカーソルがクイックセーブ・ロードボタンの位置や、もしかしたら何億円もの取引の注文ボタンの位置にあるかもしれないですから。それを読み進めるためにEnterキーを押しただけでクリックしちゃったら、そりゃもうエロゲを楽しむどころの話じゃないですね。やめましょう。Enterキーはちゃんと読み進める機能を割り当てましょう。
…とここまで書いて気づきました。タイトルバー右端には最小化・最大化・閉じるボタンがありましたね。これらをクリックしたら不味いということで「タイトルバー以上の高さにいる場合は」の但し書きが付いたのかもしれません。そこまで気が回ったのなら、メニューボタンの存在やウィンドウ外の危険なボタンの存在にも気づいてほしかったのですが…。