アニメに登場する兵器やカメラに興奮するオタクと、コミュ障改善の話

アニメでやたら力を入れて兵器やカメラなどが描かれていることがあります。メーカーに協力してもらったのか滅茶苦茶細かく描き込まれて、それに一部のオタクが大喜びしていて…カメラなんてカメラとわかれば何でもよくね?とか言ったら怒られそう。今回はそういうオタクの性質とコミュ障改善について話します。

過剰な描き込みに興奮するアレがなぜ発生するかというと、オタクの性格や好みがこじれているためです。オタクの性格や好みは一般的ではないので、周囲にわかってくれる人がいません。このメーカーのレンズがどうとか言っても「え、キモ…」と一蹴されて終わりです。そんなオタクにとって「わかってくれる人」は大変貴重な存在です。「わかってくれる人」が存在するだけで大喜び。そのアニメを作った人々の中に「わかっている人」がいる―そうとわかる描き込みで嬉しくなっちゃうんですね。

一方で一般人はその名の通り性格や好みが一般的なので「わかってくれる人」はあまり貴重ではありません。「わかって当然」くらいの感覚です。「常識」や「察する」は私たちには難しすぎますが彼らにとっては朝飯前です。

さて、コミュ障は「コミュニケーション能力が低い障害」という認識だと思いますが、上の説明から考えると少し違ってきますね。「一般人はコミュニケーション能力が高いから意思疎通できる」というより「こじれておらず共通部分が多いからコミュニケーション能力が足りる」です。オタクは「こじれていて共通部分がほとんどないから伝える量が多く、コミュニケーション能力が足りない」。

一般人A → 100 → コミュニケーション能力100 → 100 → 一般人B(なるほど)
オタク → 200 → コミュニケーション能力100 → 100 → 一般人(よくわからない…)

太さ100の回線に200通そうってのがそもそもの間違いですね。オタクがコミュ障を改善するには、自分の中の出る杭を片っ端から打ちまくって一般側に寄せていき、伝える量を減らすのが有効です。通信回線の太さなんてなかなか改善できませんから、その回線で詰まることなく伝えられる情報量にしましょう。そういう話です。

性格や好みが一般的になると「わかってくれる人」が多くなり、あまり貴重ではなくなり、やたら力を入れて描かれた兵器やカメラを見ても「うおおぉぉ!!!」とならなくなります。その頃には多分コミュニケーション能力に収まる程度の情報量まで削れているのでコミュ障も大分改善していると思います。

コミュ障を改善するには、言葉の真意を読み取る練習だとか早口言葉を繰り返してつっかえずに言えるようにする練習だとかを頑張るより、性格や好みを一般的にしていく方が多分効果的です。コミュニケーション能力を上げる方向しか考えていなかったのであればご検討ください。